たぶんわかっていた。
留まれないのだってこと。
過ぎゆく光景だってこと。
愛しても愛してもこぼれ落ちてゆくのだってこと。
見えない果てに向かって車窓のように。
人生のように。人生だから。
ごめんね。悲しいね。寂しいね。
でも仕方がないんだよ。
黙って前を向いて旅支度を始めよう。
時は満ちた。
「つぶやき」カテゴリーアーカイブ
思い出なんて
もう会いたくないのです,記憶の中の日々なんて。
死に向かって突き進むには邪魔すぎる。
立ち止まって振り返って,いったいそれが何になろう?
必要最小限度の思い出は大切に持っている。それで十分。
あなた方は今の私の血肉になって消えたのです。
だからもういいの。私は今と未来のことだけ考える。
眠れ眠れ過ぎた日々。いつか私と一緒に消えるまで。
雨の夜に
風を切るように心が弾んだあとは
きっと転がりすぎて怪我をして
痛みに耐えながら決意する
低温で低空飛行で進んでいこう
凍りついた動かぬ心で
だからお願い闇よ雨よ
一足ごとに冷やして私を冷やして
二度と弾めぬよう温まれぬよう
往きて君を
遠い遠い春の夜に
闇に向かって踵を返した。
闇に向かって踵を返した。
終わったのだ。
星を見上げ潔く忘れよう。
足取り軽く
果てない闇へ踏み出して。
十年歩き、二十年歩き、
三十年歩いたよ。
夢に惑い闇と馴れ合い
幾星霜。
静か。今は静か。
思い出も現実も今やかすか。
闇も光も空も大地も、
今はセピア。
なのに君はいるんだね。
記憶の底の春の夜に。
isolation
孤立無援になった思い出はね
記念になるものなんて何一つ残さず
ただ頭の中の引き出しに仕舞い込み
あぁそこに入っているよねと
引き出しを開けず思うだけにしとこうね
記念になるものなんて何一つ残さず
ただ頭の中の引き出しに仕舞い込み
あぁそこに入っているよねと
引き出しを開けず思うだけにしとこうね