夢はかすか

いつか遠い街で出逢ったね

風がゆき 星が去り

知らないうちに別れたの

雲が消え 空が澄み

そして夢のように忘れたわ

夢はかすか

夢のようなかすかな記憶はあなた。

宵待ち

秋風が運ぶ言の葉を
飛ばされないよう受け止めて

夕空が落とす記憶の欠片を
刹那の静寂に閉じ込める

明日も生きてゆくために

宵待ち

夕空と共に赤く染まって消えてゆこう。

Good bye summer days

     風が運んでゆくだろう
     わたし自身さえ

     だから寂しがらなくていい

     風が運んでくれるから
     初秋の海で帆を立てよう

     遠い遠い空の下
     遙か彼方の海原で

     いつか君に会えるだろうか

Good bye summer days

風に誘われるまま誰もいない海へ漕ぎ出でよう。

寂しささえも

夢をみた
遠い昔に忘れた寂しさの路
独りただ彷徨った

夢をみた
忘れてしまった寂しさも
今はただ愛おしい

寂しささえも

あの日の涙も胸の痛みも、あなたと共に消えていった。

泣き疲れて彷徨って

     心はいつもいざなわれてる
     夢の扉の向こうへと

     懐かしいあなた
     夢で会えたら仕合わせになれる?

     懐かしいあなた
     あなたはいったい誰だったの?

     遠い遠い記憶は儚くて
     確かなのは寂しい諦めだけで

     それでも今夜も扉を開く
     夢でもいいから会いたくて

泣き疲れて彷徨って

捜していたのが誰だったのかも、もうわからない。わかるのは寂しいってことだけ。