Pure Love

   一点の陰りも無く
   降り注ぐ陽光のように迷い無く
   時の流れのように限り無く
   愛していると信じてた

   独りよがりであろうと
   思い上がりであろうと
   思い込みであろうと
   信じていたかった

Pure Love

光の向こうに風の向こうに、いつもあなたの笑顔があった。

くちびるに剃刀こころにナイフ

   抱えきれない言葉を両手に
   途方に暮れた夏の午後

   わたしの言葉は凶器なの
   わたしの心がそうだから

   今さら気づいた?
   いつも血まみれだったのに

途方に暮れた夏の午後

あの雲になれたら、えぐられた心の痛みも消えるかしら。

セピアの光を追いかけて

   捜している昨日も今日も

   あの日撮った写真の中に?
   あの日聞いたレコードの中に?

   炎が果てるまに記憶は消える
   時の向こうへこぼれゆく

セピアの光を追いかけて

赤紫の空が呼んでいた 時の向こうから 

MISOGI

   夏山の嵐の如く突然に
   崩れていった何もかも

   僕はただ雨を待ち
   僕はただ雨に打たれる

   雨よ強く流してしまえ
   優しかった記憶など

MISOGI

雨よ雨よ 僕は君を待ち望む 君の潔さを待ち望む

空へ帰ろう

   夏の夜空があんなにも輝いていたことを
   冬の夜空があんなにも煌めいていたことを
   いつか忘れて生きていた

   秋の夕空があんなにも切なかったことを
   春の夜明けがあんなにも嬉しかったことを
   いつか忘れて生きていた

   空を見上げなくなったからじゃない
   忘れなければ辛すぎた

   輝いていた想い出を
   思い出すのが怖くてそれでも思い出したくて
   目を閉じたまま見上げてる

   空を空を空を

あの空へ帰ろう

わたしが帰る場所。そして帰れない場所。だからあなたはいつも切ない。