恋しくて風の空 投稿日時: 2013/04/22 投稿者: じゅの 毎朝笑いかけてくれた桜の木を ただただ懐かしく思うのです 赤く光を放った葉を宝石のようにまとい 朝の喜びを告げて輝いた秋の朝 花嫁衣装のような花びらで 誇らしげに微笑んでいた春の朝 硬くつぼんだ希望を枝に 寒さに凜々しく背筋を伸ばした冬の朝 小鳥たちに木陰を与え 濃い緑で涼風を届けてくれた夏の朝 あなたはいつも優しかった あなたの前で言葉なんて要らなかった。
往きて無数の春に 投稿日時: 2013/04/10 投稿者: じゅの 時は止まったままなのに 心はすくんだままなのに 黄色い花が風に揺れ 茶色い小鳥が空を舞い 緑の風が髪を撫で 美しさが哀しくて 煌めきが寂しくて 思い知るのだ 消えやしない君の面影 花影に消えた君は幻だったのか。
闇夜の涙は星を仰ぐ 投稿日時: 2013/04/05 投稿者: じゅの 言葉も沈黙も 本音も虚言も 感性も理性も 気がつくと凶器 涙も笑顔も 真心も情熱も 裏切ってゆく 優しさはどこ 愛しさは 貴方に会いたい 今はただ、あなたの冷たさが心地よい。
若葉が優しい春の日に 投稿日時: 2013/04/01 投稿者: じゅの 若葉の緑が優しかったから 君を溶かしてしまおうと思った もう終わりだよ哀しみの時間 僕は先に行ってるよ 途は続く。哀しみは忘却の魔法に預けよう。
Maple Avenue 投稿日時: 2013/03/30 投稿者: じゅの Maple Avenue 君がいた Maple Avenue 僕がいた あたたかい 静かな時が流れてた Maple Avenue 帰りたい Maple Avenue 帰れない 君は消え 木々は色を失った Maple Avenue 碧い夢 Maple Avenue 遠い日々 僕もゆく セピアの欠片を握りしめ 去りゆく街角に遠い日の面影をさがす。