9月の星空
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9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。
10日に衝を迎える天王星は,観望好期です。天王星は,暗い空ならかろうじて肉眼で確認できますし,小さな双眼鏡などがあれば,さらに見やすくなります。
また,10日には,白昼ですが,全国でしし座 のα星レグルスが月に隠される星食が見られます。月齢は28で新月前の細い月です。
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17日には,有名な長周期(ミラ型)変光星,はくちょう座 χが極大となっていますが,17日というのはあくまで予想の日付で,長周期変光星の極大の場合,前後1カ月くらい明るい状態が続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
2006年8月のはくちょう座 χの極大は,100年に1度あるかないかの明るい極大となり注目されましたが,今回はどれくらい明るくなるでしょうか。
25日は中秋の名月。中秋の名月とは,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日ではありません。満月の前後が中秋の名月となる年も多く,本年も満月は27日となっています。
中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。今年の十三夜は10月23日です。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 いて座 ・ くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
【中旬】 こぎつね座 ・ や座 ・ わし座
【下旬】 いるか座 ・ けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
【球状星団】 M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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1 | 土 | 二百十日 | |
4 | 火 | 下弦:11時32分 | |
5 | 水 | おうし座 βの星食:7時16分(+1.7等,潜入:那覇) | |
8 | 土 | 白露:9時29分。太陽の黄経が 165度になる。 | |
10 | 月 | レグルスの星食(+1.4等,潜入:東京) 天王星が衝:12時(+5.7等,みずがめ座,視直径3秒7) | |
11 | 火 | 新月:21時44分(南米などで部分日食) | |
12 | 水 | 宇宙の日 | |
13 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時58分 | |
15 | 土 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時47分 火星が西矩:12時 | |
16 | 日 | 月が最遠:6時(視直径29分28秒) | |
17 | 月 | ミラ型変光星 はくちょう座 χ(周期408日,変光範囲3.3〜14.2等)が極大光度 | |
19 | 水 | 冥王星が東矩:13時 | |
20 | 木 | 秋の彼岸の入り 上弦:1時48分 | |
23 | 日 | 秋分:18時51分。太陽の黄経が 180度になる。 | |
24 | 月 | 金星が最大光度:16時(-4.6等) | |
25 | 火 | 中秋の名月 | |
27 | 木 | 満月:4時45分 | |
28 | 金 | 月が最近:6時(視直径33分15秒) | |
30 | 日 | 水星が東方最大離角:1時(+0.1等,離角25度59分,視直径6秒8) すばる食:22時24分(出現:東京) |