※転載・複製は,一切お断り致します。 |
1日〜2日にかけて,夕方の西の空で,金星(-4.1等)・木星(-2.0等)と細い月が集まって,とても豪華です。
1日午後5時半の東京で,金星の地平線高度が17.6度。少し低いですが明るい星ばかりなので,すぐに見つかると思います。夕方の惑星は写しやすいですから,写真を撮って翌日の位置と見比べてみても楽しいでしょう。
9日には,有名な長周期(ミラ型)変光星,くじら座 ο(ミラ)が極大となっていますが,9日というのはあくまで予想の日付で,長周期変光星の極大の場合,前後1カ月くらい明るい状態が続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
2007年2月のミラ極大は,歴史的な明るい極大となり注目されました。2008年はどんな極大になるのか注目されます。天文ニュースなどに注意してみてください。
毎年師走の空を飾るふたご座 α流星
群は,残念ながら今年は月が大きく,極大時の条件はよくありません。
しかし,ふたご座 流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。近年は夏のペルセウス座 流星群をしのぐほどの活発さを見せていますし,火球も増えています。極大の条件は悪いですが,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 カシオペヤ座 ・ ほうおう座
【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
---|---|---|---|
1 | 月 | 金星が木星の南2度2分を通過:10時 | |
6 | 土 | 火星が合:2時 上弦:6時26分 | |
7 | 日 | 大雪:3時2分。太陽の黄経が 255度になる。 | |
8 | 月 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時45分 | |
9 | 火 | くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)極大 | |
10 | 水 | 小惑星(2)パラスが衝(はと座,+8.0等) | |
11 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時34分 おうし座 η(2.9等)の星食:16時5分(日没前) | |
12 | 金 | 天王星が東矩:21時 | |
13 | 土 | 満月:1時37分 月が最近:7時(視直径33分30秒,0.928,35万6567km) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時24分 | |
14 | 日 | ふたご座 α流星群が極大:8時(条件:最悪) | |
15 | 月 | 土星が西矩:13時 | |
16 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時13分 | |
19 | 金 | 下弦:19時29分 | |
21 | 日 | 冬至:21時4分。太陽の黄経が 270度になる。 | |
22 | 月 | 準惑星(134340)冥王星が合:17時 こぐま座 流星群が極大:17時 | |
27 | 土 | 月が最遠:3時(視直径29分24秒,1.058,40万6607km) 新月:21時22分 | |
29 | 月 | 木星食(昼間):12時33分(-0.7等,月齢1.6) | |
31 | 水 | 水星が木星の南1度17分を通過:15時 |