☆2008年12月の星空

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2008年12月の星空情報

12/1の金星と木星と月の図

 1日〜2日にかけて,夕方の西の空で,金星(-4.1等)・木星(-2.0等)と細い月が集まって,とても豪華です。
 1日午後5時半の東京で,金星の地平線高度が17.6度。少し低いですが明るい星ばかりなので,すぐに見つかると思います。夕方の惑星は写しやすいですから,写真を撮って翌日の位置と見比べてみても楽しいでしょう。

 9日には,有名な長周期(ミラ型)変光星,くじら座 ο(ミラ)が極大となっていますが,9日というのはあくまで予想の日付で,長周期変光星の極大の場合,前後1カ月くらい明るい状態が続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 2007年2月のミラ極大は,歴史的な明るい極大となり注目されました。2008年はどんな極大になるのか注目されます。天文ニュースなどに注意してみてください。

 毎年師走の空を飾るふたご座 α流星 群は,残念ながら今年は月が大きく,極大時の条件はよくありません。
 しかし,ふたご座 流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。近年は夏のペルセウス座 流星群をしのぐほどの活発さを見せていますし,火球も増えています。極大の条件は悪いですが,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペヤ座ほうおう座
 【中旬】 くじら座さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
金星が木星の南2度2分を通過:10時
6
上弦の月のイメージ
火星が:2時
上弦:6時26分
7
大雪:3時2分。太陽の黄経が 255度になる。
8
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時45分
9
くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)極大
10
小惑星(2)パラスがはと座,+8.0等)
11
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時34分
おうし座 η(2.9等)の星食:16時5分(日没前)
12
天王星が東矩:21時
13満月のイメージ満月:1時37分
月が最近:7時(視直径33分30秒,0.928,35万6567km)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時24分
14
ふたご座 α流星群が極大:8時(条件:最悪)
15
土星が西矩:13時
16
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時13分
19下弦の月のイメージ下弦:19時29分
21
冬至:21時4分。太陽の黄経が 270度になる。
22
準惑星(134340)冥王星が:17時
こぐま座 流星群が極大:17時
27新月のイメージ月が最遠:3時(視直径29分24秒,1.058,40万6607km)
新月:21時22分
29
木星食(昼間):12時33分(-0.7等,月齢1.6)
31
水星が木星の南1度17分を通過:15時

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