☆2009年11月の星空

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2009年11月の星空情報

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。

 1日の夕方,火星とかに座 のプレセペ星団が接近しますが,地平線の下で見られません。

 18日に極大となるしし座 流星群は,母天体のテンペル・タットル彗星の回帰から10年以上が経過し活動は下火になっていますが,今年は月がなく条件が良好です。火球が多い流星群でもあり,また昔に生成されたダストの近くを地球が通過するという研究もあります。
 観察する場合は,しし座 が上ってくる夜半から明け方にかけて行いましょう。痕が残る高速の流れ星が特徴です。

 20日に,有名な長周期(ミラ型)変光星,くじら座 ο(ミラ)が極大と書きましたが,20日というのはあくまで予想の日付で,長周期変光星の極大の場合,前後1カ月くらい明るい状態が続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 秋はくじら座 が見やすい季節で,午後9時には,ミラは南東の空高く昇っています。秋の星座のたどりかたは,秋の星座を差がしてみようを,ミラの位置は星座入門 くじら座を参考にしてください。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 
 【中旬】 きょしちょう座(☆)
 【下旬】 アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), M52 (カシオペア座), h-χ (二重星団,ペルセウス座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
火星(+0.4等)とプレセペ星団が接近:17時
2
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時33分
3満月のイメージ満月:4時14分
5
水星が外合:14時
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時21分
7
立冬:15時56分。太陽の黄経が 225度になる。
月が最近:16時25分(視直径32分23秒)
8
火星が西矩:1時
10下弦の月のイメージ下弦:0時56分
16
木星が東矩:19時
17新月のイメージ新月:4時14分
18
しし座 流星群の極大(条件最良):0時
20
くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)極大
21
海王星が東矩:1時
22
小雪:13時23分。太陽の黄経が 240度になる。
やぎ座 σ(5.3等)の星食:18時41分
23
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時15分
月が最遠:5時6分(視直径29分32秒)
25上弦の月のイメージ上弦:6時39分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時4分
28
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:17時53分

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