☆2014年9月の星空

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2014年9月の星空情報

 今年の中秋の名月は8日で,例年より随分早めです。昨年・一昨年と2年連続で満月と中秋の名月が同じ日になりましたが,今年は満月は9日で1日ずれました。中秋の名月とは秋の真ん中の日,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはならないのです。
 中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。2014年の十三夜は10月6日ですから,中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めて下さい。

 10日に極大を迎える9月ペルセウス座ε流星群は1時間あたり5〜10個の流星が期待できる流星群で,明るい流星や痕を残す流星も多いのですが今年は満月直後の明るい月があり条件最悪となっています。

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。西空の黄道には水星・土星・火星が並んでいます。

 22日には夕刻の西空で水星が東方最大離角を迎えますが,ようやく空が暗くなってきた18時15分,東京における地平線高度は3°で観察はかなり難しいでしょう。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座や座わし座
 【下旬】 いるか座けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
二百十日
2上弦の月のイメージ上弦:20時11分
7
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時47分
8
中秋の名月
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時47分
白露:2時1分。太陽の黄経が 165度になる。
月が最近:12時31分(視直径33分20秒)
9満月のイメージ満月:10時38分
10
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時35j分
9月 ペルセウス座ε流星群が極大:1時(条件最悪)
12
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時24分
15
敬老の日
おうし座 δ(3.8等)の星食(出・福岡):4時54分
16下弦の月のイメージ下弦:11時5分
20
秋の彼岸の入り
月が最遠:23時22分(視直径29分27秒)
22
水星が東方最大離角:7時10分(+0.1等,離角26°64)
準惑星 冥王星(134340)が:22時26分
23
秋分:11時29分。太陽の黄経が 180度になる。
24新月のイメージ新月:15時14分
28
白昼の土星:12時12分(入),13時33分(出・東京)
30
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時16分

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