溢れた葉っぱに明日の命
船は遠く時は遙か
涙はたぶん空の向こう

さらさら乾いて歩みを守る
道幅はいつも一人分だから

刹那の交点は永遠の杖
去りゆく君を待ちわびる

途

ただ歩くだけ。独り歩くだけ。途は私だけのもの。

約束

揺らぐことなき静寂な大気の下
僕はジルコニアの月を見上げ
時空の奏でる音色に耳を傾ける
心を研ぎ澄まそうと懸命になる

信じているのだ独りじゃないと
君がどこかにいるのだと
たとえ幾許の時がすれ違おうと

約束

この果てしなき時空のどこかで、君をきっと探し出す。

夢はかすか

いつか遠い街で出逢ったね

風がゆき 星が去り

知らないうちに別れたの

雲が消え 空が澄み

そして夢のように忘れたわ

夢はかすか

夢のようなかすかな記憶はあなた。

宵待ち

秋風が運ぶ言の葉を
飛ばされないよう受け止めて

夕空が落とす記憶の欠片を
刹那の静寂に閉じ込める

明日も生きてゆくために

宵待ち

夕空と共に赤く染まって消えてゆこう。

Good bye summer days

     風が運んでゆくだろう
     わたし自身さえ

     だから寂しがらなくていい

     風が運んでくれるから
     初秋の海で帆を立てよう

     遠い遠い空の下
     遙か彼方の海原で

     いつか君に会えるだろうか

Good bye summer days

風に誘われるまま誰もいない海へ漕ぎ出でよう。