雨恋 投稿日時: 2013/06/18 投稿者: じゅの 煙のような雨粒に いま静かに同化しよう こころもからだも ただ一輪の紫陽花に 始まりは雨の季節 最期も雨に帰ってゆこう 雨よわたしを洗い流して。どこか遠く。遠くまで。
つばさ 投稿日時: 2013/06/11 投稿者: じゅの もう戻れない 大地も思い出も置き去りね 眩しすぎて涙が出るの あぁ違う きっと違う 引き止めてほしかったんだ 置き去りなのは私の心 もう帰れないなら、いっそ空の彼方へ連れてって。
夜と朝の隙間の中で 投稿日時: 2013/05/21 投稿者: じゅの いつか歩いた 真珠色の朝霧の路 夜よ明けないで 霧よ晴れないで 隣にあなた いたような気がした あなたと一緒なら霧の向こうにだって行けると思った。
季節は終わらない 投稿日時: 2013/05/07 投稿者: じゅの 努力したさ幾千回も 頑張ったさ幾年幾月 もう少しもう少し もう少しで君を追い出せる 意識の海の深みから なのにいつも台無しさ 春の三日月が 秋の夕焼けが 季節の記憶を乱すから 夕焼けが哀しいのは心がまだ乾いていないからだろう。
春紫苑は笑う 投稿日時: 2013/04/25 投稿者: じゅの 風が吹くから心を晒した 春紫苑は笑う 月が泣くから夢を捨てた 春紫苑は笑う 僕らの時が幾許過ぎて 僕らの愛が幾千死んで 春紫苑はやっぱり笑う 春の野でいつも いつかの春に僕も野原で春風になる。