何となく本屋さん

 近所の本屋さんへ。
 ちょっとした380円くらいの週刊誌をネット通販するのも面倒だったから。

 高校生の頃,学校帰りに小さな本屋さんに寄って,ただ何時間も本の背表紙を眺めて過ごしたものだ。そんな時間が好きだったが,本屋さんへ寄る環境がなくなり,時間もなくなり,ネット通販ばかり利用するようになり,本屋さんでゆっくり過ごす時間を楽しむ習慣は,気がつくと消え去っていた。
 別にそんな時間を今更作って楽しもうと思っているわけでもないのだが,たまにちょっとそういう時間に郷愁を感じたりもする。まぁ単なる懐古主義かもしれない。

 ネット通販をすると自分の購入履歴から次々と本が紹介され,興味深いと思うものがピンポイントで出てきたりするから知的好奇心を持て余して困るようなことはないが,本屋さんには違う発見がある。
 一度も興味を持ったことのない分野や,好きだったけど久しく探していなかった作家の新しい本を目にしたり,手に取ったりする刺激がある。あてもなくうろついた書店の棚に気になる本を何冊か見つけ,欲しいなと思った。

 積ん読本が多すぎて買うのは諦めてきたものの,そんな本たちにたどり着けるよう,秋の夜長,少しはPCから離れ読書に浸かって過ごしてみたい。そんな気がした。
 読む時間なんて幾らでもある。まるでそんな風に過ごしているが,本当のところ私の人生は半分以上終わってしまったし,もう少し急がねばならないだろう。一瞬一瞬を楽しく過ごせば人生全部が楽しいよ,そう思う一方,全ての刹那をを充実させれば生涯全てが充実するよとも思う。

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.

酒が飲める飲めるよ~

ただいま

緑の草原どこまでも
風に溶けて大地へ帰ろう

風が空が草が木が
呼んでいるの迎えてくれる

もうどこへも行かないわ
わたしはここで眠りにつくの

緑の草原どこまでも

オカメインコと暮らして

 今日はうちのインコの誕生日。7歳になる。
 我が家に来たときは,まだお湯で濡らした差し餌を食べていた。お互い慣れずに不安だったのか,最初の頃はちょっと買い物で留守をするだけで,家に帰ると「フッ!」と言って怒られた。どうしようもない甘えん坊で,十分に大きくなってもなかなか自分で食事をしようとせず,いくら空腹でも食べさせてもらうまでハンガーストライキをし,「食べさせろ!」と目を三角にして怒るし,もう大変。こんな面倒な子と付き合えるのだろうかと神経をすり減らす日々だった。初めて自分で水を飲んでくれたりしたときは,どれほど嬉しかったことか。

 3ヶ月くらい経って,ようやく少し「うちの子」らしくなってきて,お互い慣れてきた感じ。
 雛の頃は体力もなく,外でさんざん遊びまわってそのまま眠ってしまうこともあったが,さすが子供というか,翼がだらりと落ちている(↓)。
遊び疲れた雛

 成鳥になってからは,こんなあられもない姿をさらすことはなくなった。

 実に甘えっ子だが,やんちゃで根明で,音楽が好きで,常に人に反応して返事してくれるし,この子がいると飽きることない。

 ↓ モリゾー気に食わねぇ!

モリゾー気にくわねぇ!

↓ 君,誰!?

君、誰!?

 

↓ 水草美味しそう…。

水草美味しそう...。

 7年,さすがに随分色々な時を一処に過ごしてきた気がするが,昨年,一緒に飛行機に乗って長距離の引越しをして以来ますます家族っぽくなってきて,最近では電話で話すこともできる鳥。人が病気をして寝ていれば静かにしてくれるし,文句があったら叫ぶ。人が食事を始めれば,自分も一緒に食事を始める。これが家族でなくて何であろう?
 オカメインコは本当に賢く,期待すればするほど答えてくれるし,人間の言葉もかなり理解してくれている。「ハウス」と言えばケージに帰るし,「おトイレ」と言えば糞をする。でも,「可愛い」という単語が聞こえてくれば全部自分のことだと思って嬉しげにピヨピヨ言ったりするのだが(笑)。

 彼と暮らすようになって,今まで自分は鳥のことを実に知らなかったし,見くびっていたなとつくづく思う。