誰もいない世界にわたしは佇んでいる。
音もない風もない世界。
聞きたい声も聞こえない。
わたしが心を閉ざしているせいなのかもしれない。
でもあるいは本当に
わたしは好きだった世界に見捨てられてしまったのかもしれない。
風もなく色もない世界に
わたしはひとりぼっちで佇んでいる。
死にそうな心は涙の流し方もわからないという。
わたしはただ消極的に、
お願いだから風よ再び吹いて下さいと空へ願う。
誰もいない世界にわたしは佇んでいる。
音もない風もない世界。
聞きたい声も聞こえない。
わたしが心を閉ざしているせいなのかもしれない。
でもあるいは本当に
わたしは好きだった世界に見捨てられてしまったのかもしれない。
風もなく色もない世界に
わたしはひとりぼっちで佇んでいる。
死にそうな心は涙の流し方もわからないという。
わたしはただ消極的に、
お願いだから風よ再び吹いて下さいと空へ願う。
どこまでも深く冷たい夕焼けに
限りなく熱く凍るような星空に
帰れると思ってた果てしなく清くさざめく海原に
夢見るほどに寂しく輝く雪原に
帰れると思ってたいつまでもどこまでも
歩き続けていられると信じてた
浅く短い眠りから昨日と寸分違わぬ日常へ立ち戻る
過ぎ去った長い時間もすり減ったささやかな希望も
烏の鳴き声や風に揺れる木の葉と違わぬ刹那の幻影
わたしは呆然と空を見上げる
わたしは意味もわからず悲しくて
わたしは全ての希望を投げ捨てる
生きていてもよいのでしょうか
何故生きているのでしょうか
生きている意味はあるのでしょうか
ひととき切ない夢を見て寸分違わぬ日常へ立ち戻る
風も雲も光も闇も皆等しくわたしを置き去りにした
それでいい
たぶんそれでいい
灰すら残さず焼き尽くし
彼方の空へ返してしまおう
忘れたころに見る夢も
いつか繰り返さなくなったから