噴水のほとりにはたくさんの人。
思い思いの夕暮れ時が交差する。
最後の光が飛沫の中で名残を惜しむ。
迫りくる闇色に暖かさと寂しさと。
わたしは白くただ白く。
心も身体も純白になろうと空を仰ぐ。
噴水の中の石像になろうと水面に願う。
去りゆく光に哀しみと儚さと。
噴水のほとりにはたくさんの人。
思い思いの夕暮れ時が交差する。
最後の光が飛沫の中で名残を惜しむ。
迫りくる闇色に暖かさと寂しさと。
わたしは白くただ白く。
心も身体も純白になろうと空を仰ぐ。
噴水の中の石像になろうと水面に願う。
去りゆく光に哀しみと儚さと。
腕は宙を漂いて
ただ一粒の滴を受ける
風の涙も月の矢も
今はもう水の底
泣いてもいい
泣いてもいいんだね
いまだけは
空の涙に抱かれてる
いまだけは
緑の葉っぱと戯れて
続いてゆく空を追いかけて
遠くへ遠くへ遠くへ
心なんて消えてしまうほど
たとえ抱きしめることができたって
触覚すら共有できない
ましてや心の痛みなど
届かない
いくら手を伸ばしても