ティータイム 投稿日時: 2012/07/08 投稿者: じゅの 気を取り直して手を伸ばす 冷めてしまったティーカップ 紅茶は変わらず美味しくて だから涙がとまらなかった 紅茶の美味しささえも涙を誘った午後でした。
そして初めて気づくのさ 投稿日時: 2012/07/05 投稿者: じゅの 過ぎ去って 振り返って そして初めて気づくのさ 君がいたこと 幸せがあったこと 手を伸ばせば 失わずに済んだこと たまによぎる君の瞳の哀しさに、僕は気づいていたはずなのに。
夕暮れ時の公園で 投稿日時: 2012/07/03 投稿者: じゅの 噴水のほとりにはたくさんの人。 思い思いの夕暮れ時が交差する。 最後の光が飛沫の中で名残を惜しむ。 迫りくる闇色に暖かさと寂しさと。 わたしは白くただ白く。 心も身体も純白になろうと空を仰ぐ。 噴水の中の石像になろうと水面に願う。 去りゆく光に哀しみと儚さと。 夕暮れ時の公園で、わたしは飛沫を浴びて石像になろう。
風も月も 投稿日時: 2012/07/02 投稿者: じゅの 風はゆく 銀の月には届かない 腕は宙を漂いて ただ一粒の滴を受ける 風の涙も月の矢も 今はもう水の底 滴はすべてを閉じ込める。風も月も想い出も。