MISOGI 投稿日時: 2012/08/17 投稿者: じゅの 夏山の嵐の如く突然に 崩れていった何もかも 僕はただ雨を待ち 僕はただ雨に打たれる 雨よ強く流してしまえ 優しかった記憶など 雨よ雨よ 僕は君を待ち望む 君の潔さを待ち望む
空へ帰ろう 投稿日時: 2012/08/07 投稿者: じゅの 夏の夜空があんなにも輝いていたことを 冬の夜空があんなにも煌めいていたことを いつか忘れて生きていた 秋の夕空があんなにも切なかったことを 春の夜明けがあんなにも嬉しかったことを いつか忘れて生きていた 空を見上げなくなったからじゃない 忘れなければ辛すぎた 輝いていた想い出を 思い出すのが怖くてそれでも思い出したくて 目を閉じたまま見上げてる 空を空を空を わたしが帰る場所。そして帰れない場所。だからあなたはいつも切ない。
街角に透けて 投稿日時: 2012/07/25 投稿者: じゅの いつもいつも路地裏を覗きながら歩いてしまうのは、 たぶん見え隠れする人々のいとなみが恋しいから。 ふとしたはずみに、街角の隅に見えないだろうか。 遠く去ってしまった時代。 二度と会えない懐かしい人の記憶の面影。 年をとるのがイヤなのは、自分が老いるからじゃない。 会えない人がどんどん増えてしまうから。 もういやだ、これ以上のさよならには耐えられない。 どれほど切実に願おうと、時は過ぎ人は去り容赦ない。 時の流れに溺れそうで、だから残された過去の欠片にすがりつく。 そうして今日も明日も、路地裏を撮る。 あなたは確かにここにいた。ここにいたのに。
それでも好きよ 投稿日時: 2012/07/19 投稿者: じゅの エントロピーは増大する 覆水は盆に返らない 壊れた信頼も失った心も 雲散霧消を待つだけね 嵐を呼ぶほどの後悔も 闇より暗い哀しみも only painfully useless it’s no use crying over だけど私は変わらない 変わらない 変われないから苦しいの。だけど、ただ前を見つめて生きてゆく。
ただ温かさに憧れた 投稿日時: 2012/07/11 投稿者: じゅの 寒かった寂しかった切なかった ほんの一欠片の温かさが欲しかった なのに温かさは怖かった 氷の心が溶け出しそうで 二度と強くなれなくなりそうで だからただ遠巻きに温かさを見守った 懐かしいのに手が届かない、柔らかで温かな灯火の頃。