2009年3月の星空

2009年3月の星空情報

　10日に衝を迎える土星が観望好期です。春になると気流が安定して惑星が見やすい日が多くなってきますので，冬型気圧配置が緩んだ穏やかな日を選んで惑星に望遠鏡を向けてみましょう。今年は環を横から見ることになって見えにくいですが，来年から2019年へ向けて年々見やすくなっていきます。

　2日の朝，東南東の空で水星と火星が接近しますが，午前5時ではまだ両方とも地平線の下，5時半になると上ってきますが，既に空は薄明が始まり，東の地平線近くの星を探すのは，肉眼では厳しいと思います。空が開けたところで，双眼鏡などを利用して探すのがよいでしょう。
　火星と水星のすぐ上に木星が輝いていますので目印になります。

南中する星座　（春の星座，春の全天星図）

　午後8時（20時）に南中を迎える，観察しやすい星座たちです。

　【上旬】　いっかくじゅう座 ・ ふたご座
　【中旬】　こいぬ座 ・ とびうお座（☆） ・ とも座 ・ やまねこ座
　【下旬】　かに座 ・ りゅうこつ座

　☆印の星座は南天の星座のため，日本からは見えません。

見やすい星雲星団　（星雲星団を見よう・星雲星団一覧表）

　【惑星状星雲】　M1 (かに星雲，おうし座)，　M97 (おおぐま座)
　【散光星雲】　M42 (オリオン大星雲，オリオン座)
　【散開星団】　M35 (ふたご座)，　M36・M37・M38 (ぎょしゃ座)，　M44 (プレセペ，かに座)
　【銀河（系外星雲）】　M81・M82・M101 (おおぐま座)，　M106 (りょうけん座)

惑星用語の説明，月の形の変化について

日	曜	月	天文現象
2	月		水星が火星の南0°36'を通過：5時
3	火		準惑星(1)ケレスが衝(しし座，+6.9等)
4	水		上弦：16時46分
5	木		啓蟄：19時48分。太陽の黄経が 345度になる。
8	日		月が最近：0時7分（視直径32分33秒）
9	月		アルゴル極小：23時1分
11	水		満月：11時38分
12	木		アルゴル極小：19時51分
13	金		天王星が合：18時
17	月		春の彼岸の入り
19	木		下弦：2時47分 月が最遠：22時15分（視直径29分33秒）
20	金		春分：20時44分。太陽の黄経が 0度になる。
24	火		冥王星（134340）が西矩：15時
25	水		金星が内合：23時
27	金		新月：1時6分 水星が金星の南10°37'を通過：21時
31	火		水星が外合：1時

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