☆2009年12月の星空

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2009年12月の星空情報

 1日にはおうし座ηの,2日にはプレアデス星団のがあります。2日が満月で月が大変明るいく条件は悪いですが,明るい星の食なので,双眼鏡で確認することができます。

12/19の月と水星の図

 8日には,有名な長周期(ミラ型)変光星,はくちょう座 χが極大となっています。8日というのはあくまで予想の日付で,長周期変光星の極大の場合,前後1カ月くらい明るい状態が続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 ミラ型の極大は,毎回明るさが異なり,2006年8月のはくちょう座 χの極大は,100年に1度あるかないかの明るい極大となり注目されましたが,その翌年2007年は暗い極大に終わりました。天文ニュースなどに注意してみましょう。

 毎年師走の空を飾るふたご座 α流星 群は,今年は新月直前で最良の条件です。
 ふたご座 流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。近年は火球も増えていますし,条件の良い空なら1時間に100個の流星数も期待できます。12月は夜が長く,早い時間帯から星が見られますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。

 惑星は,19日に水星が東方最大離角を迎えます。12月は日没が早いので,コペルニクスも見られなかったという噂がある水星を見るチャンスです。19日の夕方5時の東京での地平線高度が約9°。低いようですが,水星をこの高さで見られる機会は少ないので,空が開けたところで探してみましょう。双眼鏡を準備するとよいですよ。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペヤ座ほうおう座
 【中旬】 くじら座さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
おうし座 η(2.9等)の星食:23時37分(潜入:東京)
2満月のイメージプレヤデス星団の食
満月:16時30分
4
月が最近:23時18分(視直径32分52秒)
7
大雪:8時52分。太陽の黄経が 255度になる。
8
ミラ型変光星 はくちょう座 χ(周期408日,変光範囲3.3〜14.2等)が極大光度
9下弦の月のイメージ下弦:9時13分
13
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時58分
14
ふたご座 α流星群が極大:14時(条件:最良)
15
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時47分
16新月のイメージ天王星が東矩:10x時
新月:21時2分
19
水星が東方最大離角:3時(-0.4等,離角20度18分,視直径6秒8)
20
月が最遠:23時53分(視直径29分27秒)
22
冬至:2時47分。太陽の黄経が 270度になる。
こぐま座 流星群が極大:22時
24
準惑星(134340)冥王星が:23時43分
25
上弦の月のイメージ
上弦:2時36分
26
土星が西矩:12時

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