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今月は,4月5日に衝を迎える土星が観望好期に入ります。春になると気流が安定して惑星が見やすい日が多くなってきますので,冬型気圧配置が緩んだ穏やかな日を選んで惑星に望遠鏡を向けてみましょう。
2009年に真横から見た土星の環は,今年から2019年へ向かってどんどん開いて見えやすくなっていきます。望遠鏡で見る機会があったら,ぜひスケッチなどして今年の姿を記録しておきましょう。
20日の満月は,月が今年一番近くなる日にあたります。月は近くなったり遠くなったりを繰り返していますが,近い日は,やはり少しばかり大きく見えます。昇ってくる満月を見上げてみてください。
23日は,夕方の西空で水星が東方最大離角を迎えます。
図は東京での午後6時半。地平線からの高度は10.6度でかなり低いのですが,水星観察としては条件が良い方です。双眼鏡を用いるとぐっと見やすくなります。
水星のすぐ下,地平線高度2.2度のところに木星もありますが,こちらを見るのはかなり難しいでしょう。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 いっかくじゅう座 ・ ふたご座
【中旬】 こいぬ座 ・ とびうお座(☆) ・ とも座 ・ やまねこ座
【下旬】 かに座 ・ りゅうこつ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M44 (プレセペ,かに座)
【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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5 | 土 | 新月:5時46分 | |
6 | 日 | 啓蟄:7時30分。太陽の黄経が 345度になる。 月が最遠:16時49分(視直径29分23秒) | |
12 | 土 | 小惑星(3)ジュノーが衝(しし座,+9.0等) | |
13 | 日 | 上弦:8時45分 | |
16 | 水 | アルゴル極小:22時7分 | |
18 | 金 | 春の彼岸の入り | |
20 | 日 | 満月:3時10分 月が本年最近:4時9分(視直径33分30秒) | |
21 | 月 | 春分:8時21分。太陽の黄経が 0度になる。 | |
22 | 火 | 天王星が合:5時15分 | |
23 | 水 | 水星が東方最大離角:10時10分(-0.1等,離角18°6') | |
26 | 土 | 下弦:21時7分 |