☆2011年12月の星空

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2011年12月の星空情報

12/23の水星の図

 10日の皆既月食は全国で楽しむことができますので,土曜日の夜でもありますし,赤銅色の幻想的な月を楽しみましょう。月食の観測については月食を見てみようを参考にして下さい。

半影食始部分食始皆既食始食最大皆既食終部分食始半影食終
20:3221:4523:0623:3123:581:082:32

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星 群は,今年は下弦前の大きな月が輝いていて条件がよくありません。しかしながらふたご座流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,明るい流星もよく飛びます。近年は火球も増えており月明かりのない条件の下なら1時間に100個もの流星が期待できます。このため月明かりの下でも1時間に30個程度の流れ星は期待できるかもしれません。
 またふたご座流星群は12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。12月は夜が長く,早い時間帯から星が見られますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。

 23日には明け方の東の空で水星が西方最大離角を迎えます。
 朝6時の東京での地平線高度は9.5度で,水星としては異例とも思える高さです。近くには細い月も輝いていて探しやすく幻想的な光景が楽しめます。空が低いところまで見える場所で,探してみましょう。薄明が始まっても双眼鏡があればかなり見つけやすくなります。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペヤ座ほうおう座
 【中旬】 くじら座さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2
上弦の月のイメージ
上弦:18時52分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時15分
4
水星が内合:19時36分
6

月が最遠:10時13分(視直径29分28秒)
7
大雪:20時29分。太陽の黄経が 255度になる。
8
火星が西矩:17時17分
10満月のイメージ満月:23時36分
皆既月食(全国で見られる)
15
ふたご座α流星群が極大:2時(条件悪)
16
71/Pクラーク周期彗星が近日点を通過。
18下弦の月のイメージ下弦:9時48分
20
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時9分
22
月が最近:11時59分(視直径32分45秒)
冬至:14時30分。太陽の黄経が 270度になる。
23
天王星が東矩:10時53分
こぐま座流星群が極大(条件最良)
水星が西方最大離角:12時9分(-0.3等,離角21度8,視直径6秒6)
24
C/2009 P1 ガラッド彗星が近日点を通過。
25新月のイメージ新月:3時6分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時48分
29
準惑星(134340)冥王星が:11時38分

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