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9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。秋は春に比べ黄道が地平線に対して立っていますので,黄道光も春よりは見やすくなります。
今年は22日が秋分の日になっていますが,23日以外が秋分になるのは33年ぶり。22日になるのは116年ぶりということです。来年はまた23日に戻りますが,今後は22日が秋分の日となる年も増えてゆきます。
29日には天王星が衝を迎え,観望好期です。
天王星は,暗い空ならかろうじて肉眼で確認できますし,小さな双眼鏡などがあれば,さらに見やすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。
中秋の名月は30日,今年はたまたま満月と重なります。中秋の名月とは,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはならないのです。
中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。2012年の十三夜は10月27日ですから,中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めて下さい。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 いて座 ・ くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
【中旬】 こぎつね座 ・ や座 ・ わし座
【下旬】 いるか座 ・ けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
【球状星団】 M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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3 | 月 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時44分 | |
4 | 火 | 木星が西矩:21時21分 | |
5 | 水 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時32分 | |
7 | 金 | 白露:14時29分。太陽の黄経が 165度になる。 月が最遠:15時0分(視直径29分33秒) | |
8 | 土 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時21分 下弦:22時15分 | |
10 | 月 | 水星が外合:3時10分 | |
13 | 木 | P/2005 K3 マックノート周期彗星が近日点を通過 | |
16 | 日 | 新月:11時11分 | |
19 | 水 | 秋の彼岸の入り 月が最近:11時49分(視直径32分40秒) | |
22 | 土 | 秋分:23時49分。太陽の黄経が 180度になる。 | |
23 | 日 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時24分 上弦:4時41分 | |
26 | 水 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時13分 | |
28 | 金 | 小惑星(2) パラスが衝(くじら座,+8.3等) | |
29 | 土 | 天王星が衝:23時50分(+5.7等,うお座 - くじら座) | |
30 | 日 | 満月:12時19分 中秋の名月 |