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3日に衝を迎える木星が観望好期です。
木星は群を抜いて明るいですから,午後10時頃には南東の空高く輝いているのがすぐにわかると思います。木星は小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かりますので,できるだけ風のない,大気が安定した日に見てみましょう。縞模様のスケッチを続けると,目が慣れてだんだん模様が見えるようになってきます。
また,5日には明け方の東の空で水星が西方最大離角を迎えます。
朝6時の東京での地平線高度は11.6度で,水星としては異例とも思える高さです。近くに金星も輝いていて探しやすく幻想的な光景が楽しめます。空が低いところまで見える場所で,探してみましょう。薄明が始まっても双眼鏡があればかなり見つけやすくなります。
毎年師走の空を飾るふたご座α流星群は,今年は月の影響を全く受けず好条件です。ふたご座流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,明るい流星もよく飛びます。近年は火球も増えており月明かりのない条件の下なら1時間に100個もの流星が期待できます。
ふたご座流星群は12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。12月は夜が長く,早い時間帯から星が見られますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 カシオペヤ座 ・ ほうおう座
【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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3 | 月 | 木星が衝:13時2分(おうし座,-2.8等) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時46分 | |
5 | 水 | 水星が西方最大離角:7時48分(-0.5等,離角20°6') | |
6 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:17時36分 | |
7 | 金 | 下弦:0時31分 大雪:2時19分。太陽の黄経が 255度になる。 | |
9 | 日 | 小惑星(4) ベスタが衝(おうし座,+6.4等) | |
13 | 木 | 月が最近:8時14分(視直径33分27秒) 新月:17時42分 | |
14 | 金 | ふたご座α流星群が極大:8時(条件最良) | |
18 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時52分 小惑星(1) ケレスが衝(おうし座,+6.7等) | |
20 | 木 | 上弦:14時19分 | |
21 | 金 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時41分 冬至:20時12分。太陽の黄経が 270度になる。 | |
22 | 土 | こぐま座流星群が極大(条件良):17時 | |
23 | 日 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時31分 | |
25 | 火 | 天王星が東矩:23時7分 | |
26 | 水 | おうし座ω星(5.5等)の星食(潜入):2時19分 月が最遠:6時19分(視直径29分25秒) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時20分 | |
28 | 金 | 満月:19時21分 | |
30 | 日 | 準惑星(134340)冥王星が合:17時6分 | |
31 | 月 | かに座κ星(5.2等)の星食(出現):23時39分 |