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2日早朝の水星食は東日本から北日本で潜入と出現が,西日本では出現のみが見られます。といっても,食直前の午前5時25分の東京における水星の地平線高度が0.3°。ほとんど地平線すれすれです。地平線まで見える場所で観望できるようでしたら,細い月を探してみてください。双眼鏡があると見つけやすいでしょう。
夕刻の南西の空では,7日,金星が最大光度を迎えます。地平線高度は17°くらいですが,金星はとても明るいのですぐにわかります。夕方の1番星を見つけたら,それが金星です。
毎年師走の空を飾るふたご座α流星群は,今年は満月前の月が明るく空を照らすため,条件はよくありません。ふたご座流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群ですから,流星を見たい方は月没頃から薄明が始まるまでの間が良いでしょう。東京における13日の月没は午前2時31分,14日の月没は3時29分です。
ふたご座流星群は明るい流星がよく飛び,近年は火球も増えています。月明かりのない条件の下なら1時間に100個もの流星が期待できます。12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きますし,12月は夜が長く早い時間帯から星が見られますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。
11月29日に近日点を通過した C/2012 S1 ISON彗星(アイソン彗星)は,12月下旬以降は周極星となり夕方と明け方の空で見られます。太陽をかすめるため蒸発して消滅してしまう可能性もありますが,大彗星になるといいですね。
彗星については 彗星(すいせい) をご参照下さい。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 カシオペヤ座 ・ ほうおう座
【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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2 | 月 | 水星食:潜入5時28分,出現6時30分(東京) | |
3 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時29分 新月:9時22分 | |
4 | 水 | 月が最近:19時9分(視直径33分10秒) | |
5 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時18分 | |
7 | 土 | 大雪:8時9分。太陽の黄経が 255度になる。 金星が最大光度(-4.7等):10時52分 みずがめ座ν星(4.5等)の星食(潜入,東京):20時06分 | |
8 | 日 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時7分 アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:19時47分 | |
10 | 火 | 上弦:0時12分 | |
14 | 土 | ふたご座α流星群が極大:14時(条件悪) アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:19時12分 | |
17 | 火 | 満月:18時28分 | |
20 | 金 | 月が最遠:8時48分(視直径29分24秒) | |
22 | 日 | 冬至:2時11分。太陽の黄経が 270度になる。 こぐま座流星群が極大(条件悪):23時 | |
23 | 月 | 天皇誕生日 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時13分 | |
25 | 水 | 下弦:22時48分 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時3分 | |
26 | 木 | しし座 R(周期310日,変光範囲4.4等-11.3等)が極大光度 | |
27 | 金 | アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:22時45分 | |
28 | 土 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時52分 | |
29 | 日 | 水星が外合:11時30分 天王星が東矩:11時53分 |