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2月7日に衝を迎えた木星が、21時前後に南中となり観望好期です。南の空高久に一番明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはありません。
春先は大気の揺らぎも少なく望遠鏡での惑星観測に適する季節ですし、木星ならば月がある夜でも見ることができます。自分で望遠鏡を持たない方も、公共天文台の観望会などに参加して木星の縞模様を楽しんでみてください。
20日の新月では皆既日食が起こりますが、日食帯はアイスランドとイギリスの間を通り、日本では全く見られません。次回に見られる皆既日食は2016年3月9日インドネシア方面です。
22日の夕空では、細い月と火星・金星が並んだ賑やかな光景が見られます。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 いっかくじゅう座 ・ ふたご座
【中旬】 こいぬ座 ・ とびうお座(☆) ・ とも座 ・ やまねこ座
【下旬】 かに座 ・ りゅうこつ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M44 (プレセペ,かに座)
【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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3 | 火 | アルゴル極小:22時29分 小惑星(7)イリスが衝(+8.9等) | |
木 | 月が最遠:16時33分(視直径29分24秒) | ||
6 | 金 | 満月:3時5分 啓蟄:6時56分。太陽の黄経が 345度になる。 | |
14 | 土 | 下弦:2時48分 | |
18 | 水 | 春の彼岸の入り | |
20 | 金 | 月が最近:4時38分(視直径33分24秒) 新月:18時36分 大西洋北東部で皆既日食(日本では見られない) | |
21 | 土 | 春分:7時45分。太陽の黄経が 0度になる。 | |
27 | 金 | 上弦:16時43分 |