Appleの無線LANアクセスポイントであるAirMacには,無線以外にもちろん有線LANがありますが,他にUSBや音声出力(ミニステレオか光)があります。音声出力はアンプに繋いだり,アンプ内蔵スピーカーを接続して直接音を鳴らすことができます。何のためにこんな端子がついているかというと,iTunesの出力をPCローカルに接続しているスピーカー以外にAirMacを出力できるように作られています。
この機能を使うとPCのある部屋とは別の部屋にAirMacを設置してiTunesのなかの曲を流したり,アンプを通して大きな音で鳴らしたりできるようになります。
この機能はもちろんWindows版のiTunesでも使えますが,Appleのネットワーク機能であるBonjourを使っているので,ファイアウォールなどの設定が必要な場合があります。
Bonjourではマルチキャストを使ってAppleの製品を探しているようで,具体的には udp/5353 をつかっているようです。このプロトコルはApple独自のようで,Multicast DNS という名前がつけられています。
ブロードバンドルータなどでインターネットとの間にファイアウォール(NAT)があればPCのファイアウォールはなくてもさほど問題にはならないですが,最近はPCにもパーソナルファイアウォール(WindowsではWindowsファイアウォールという名前)を入れるのが定石なようなので,このポートだけファイアウォールに穴をあけるのがいいかもしれません。
日本でも電子政府を推進しているe-Japanとかe-Governmentとか言っているやつである。
これが遅々として進まない。目標は掲げてなんとなく進捗しているんだけど,ちっとも役に立っていない気がする。電子申告であるe-Taxなんて未だ10%ほどの普及率である。住民基本台帳ネットワークだってほとんどの自治体で導入されて,その気になればいつでも使えるのに住民に役に立つところでは何も使えていない。もちろんセキュリティの問題があるのは分かっているが,あまりにも動きが遅い気がする。
これらの問題は個人情報というセキュリティが絡んでいるため,やりたくてもやれないことが沢山あるのは分かるが,セキュリティを前面に押し出しすぎて,本末転倒になっている気がする。
数年前に個人情報保護法なる法律ができて,小中学校では生徒名簿すら作られなくなっているらしい。もちろん法律でこれを規制している訳じゃない。
先ほど書いた住民基本台帳ネットワーク。これも政府が認証局を作りPKIで運用されている。途方もなく高度な技術だ。途方もないというのは,使われ方に対しての話である。皆さん住基カードの中に搭載されているプライベートキーを使って,電子署名をしたり暗号したりしてますか?私自身,住基カードすら持っていません。発行するのにお金かかるし。
気がついたら海外ではもっと簡単に電子政府を実現しています。PKI(チョー難しいけどイケてる暗号方式)なんて使いません。SAML(比較的誰にでも使えるちょっと敷居の低い暗号のしくみ)で暗号は3DES(もはや時代遅れだけれどまだそこそこ使える暗号)です。
日本の電子政府は思想はとてもよいと思いますが,理想が高すぎるというのか,周りが足を引っ張るというのか,ちょっと空回り気味です。
iPodタッチにアプリケーションを入れて楽しんでいます。
この間入れてみたのはfringというソフト。iPod touch,iPhoneの上で動くインスタントメッセージのクライアントです。複数のメッセージサービスを一つのアプリケーションで閲覧できてとても便利です。
この手のソフトを導入するときに一番気になるのが,セキュリティ。fringのサイトにユーザ登録するのですが,これは良しとしましょう。この後に,各メッセージサービスのユーザとパスワードをアプリケーションに登録するのですが,このユーザとパスワードはどこに保存されるんでしょう?
と,考えていると夜も眠られないので,最近は少々諦めています。大手のクレジットカード会社ですら個人情報を漏らしますし,気に病んでいても仕方がありません。みんなが使っているから大丈夫。自分の個人情報など大して価値がないと思うことにしています。(とはいいつつも最大限に気にする。。。)
そんな話はおいといて
このソフトを使ってみて思ったのは,自分がビックリするぐらいアカウントを持っていること。Skype,ICQ,Google Talk,MSN Messenger,Twitterなどなど,何でこんなにアカウントがあるんだろうと思います。fringで対応していないところでは,wassrとかまだまだありそうな気がします。
えらく不便に感じます。別にメッセンジャーにハマっているわけでもないのにこの有様です。こういうところこそOpenIDやらなんやらで統一できないものでしょうか。
って,さっきセキュリティの話をしたばかりでした。セキュリティ上は別のアカウントがいいことは分かっています。でもねぇ。
Firefoxのバージョンが3になってから,SSLの接続に使用されるサイト証明書のチェックがかなり厳しくなりました。証明書内のCN(サイト名称)と実際の接続先のURLが違っていると,しつこいくらい本当に接続していいのか聞かれて,セキュリティ的には正しい形になったなぁ,と言う換装です。
で,最近利用しているGoogle Reader なのですが,普段Gmailを使っていてリンクをたどってReaderに行く訳なんですけど,https://mail.google.com からリンクされているのが,https://google.co.jp だったんです。なんで,com から jp になるのかも謎なんですけど,この google.co.jp で使われている証明書が,google.com のものだったので非常に面倒でした。具体的にはいちいちリンク先のco.jp を com に書き換えていたりしていたんですけど,今日気づいたらリンクが https から http になっていました。
この解決法はいかがなものかと頭をひねりますね。googleってセキュリティには気を遣っている気がするんですけど。日本は別管理なんでしょうか。