☆2011年10月の星空

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2011年10月の星空情報

 9日の夜は名月十三夜です。
 十三夜は日本独特の行事で,日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。9月の中秋の名月を見た人は,ぜひ9日の十三夜も見上げてみてください。

 同じく9日の夜にはジャコビニ流星群が極大を迎えます。名月が出ていますので月明かりがあり空の条件はよくありませんが,母天体の回帰を来年に控えて出現が期待されています。特に条件が良いとされているのはヨーロッパですが,日本でもある程度見える可能性があり,要注意です。
 ジャコビニ流星群はゆっくりとした流星がふわっと飛ぶことで知られています。できるだけ輻射点のあるりゅう座 が高い,早い時間帯から観望しましょう。

 ジャコビニ流星群の条件が悪い年は,オリオン座流星群の条件がよくなります。
 オリオン座流星群は現在活発な状態にあり,例年1時間に10〜20個の流れ星が観測されています。流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。流星観測は身体が冷えますので,防寒対策をしっかりして下さいね。

 惑星は,土星が合を迎え,見えにくい時期に入ります。月末にを迎える木星はおひつじ座 にあって,だんだん観望しやすくなっていきます。木星は群を抜いて明るいですから,午後10時頃には南東の空高く輝いているのがすぐにわかると思います。木星は小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かりますので,できるだけ風のない,大気が安定した日に見てみましょう。縞模様のスケッチを続けると,目が慣れてだんだん模様が見えるようになってきます。

 9月末に衝を迎えた天王星も引き続き観望好期です。天王星は暗い空ならかろうじて肉眼で確認できますし,小さな双眼鏡などがあれば,さらに見やすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座
 【下旬】 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
さそり座 δ星(2.3等)の星食(東京:潜入):18時39分
火星とM44(かに座)が接近(0度26分)
4上弦の月のイメージ上弦:12時15分
いて座ξ星(3.5等)の星食(札幌:潜入)
9
十三夜(後の月)
寒露:0時19分。太陽の黄経が 195度になる。
ジャコビニ流星群(10月りゅう座流星群)の極大:14時(条件悪)
12満月のイメージ満月:11時06分
月が最遠:20時43分(視直径29分24秒)
15
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時23分
土星が:7時22分
17
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時11分
73P/シュワスマン・ワハマン第3周期彗星C核が近日点を通過。
19
49P/アレンド・リゴー周期彗星が近日点を通過。
20下弦の月のイメージ下弦:12時30分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時00分
21
秋の土用の入り:3時8分。太陽の黄経が 207度になる。
22
オリオン座流星群が極大(条件良):07時
24
霜降:3時30分。太陽の黄経が 210度になる。
26
月が最近:21時26分(視直径33分26秒)
27新月のイメージ新月:4時56分
特異小惑星(1036) ガニュメトが接近(8.4等)
29
木星が:21時43分(おひつじ座,-2.9等)

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