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4日に衝を迎える天王星が観望好期です。天王星は暗い空ならかろうじて肉眼で確認できますし,小さな双眼鏡などがあれば,さらに見やすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。
8〜9日の夜に極大を迎える10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は月明かりの影響も無く良い条件です。今年はダストトレイル(流星物質のかたまり)の接近は予報されていませんが,近年,少しですが群流星が出現しています。観望は,8日の夜,輻射点のあるりゅう座 が高い位置にある早い時間帯から始めましょう。
ジャコビニ流星群は,ゆっくりとした流星がふわっと飛ぶことで知られています。
21日のオリオン座流星群は,満月直後の大きな月明かりの下での極大となります。例年1時間に10〜20個の流れ星が観測される流星群ですが,暗い流星も多いので,暗い空の下での観測が不可能となる今年は厳しい条件となります。
流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。流星観測は身体が冷えますので,防寒対策をしっかりして下さいね。
9日の夕刻西空で,水星が東方最大離角を迎えますが,ようやく水星が見え始める17時50分の東京における地平選好度は3.1°。観望はかなり厳しいでしょう。捜すときは双眼鏡があると便利です。方角は西南西になります。
17日の夜は名月,十三夜です。
十三夜は日本独特の行事で,日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。9月の中秋の名月を見た人は,ぜひ十三夜も見上げてみてください。
22日早朝の小惑星による恒星食は,新潟県と福島県を結ぶ約100kmの地域で見られます。うみへび座の4.7等星が,前を通った小惑星に隠されて見えなくなる瞬間が観察できます。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座 ・ はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
【中旬】 ケフェウス座
【下旬】 つる座 ・ とかげ座 ・ ペガスス座 ・ みずがめ座 ・ みなみのうお座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
【球状星団】 M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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2 | 水 | アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:21時22分 | |
3 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時22分 冥王星(134340)が東矩:5時28分 | |
4 | 金 | アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:2時3分 天王星が衝:6時27分(+5.7等,うお座) | |
5 | 土 | 新月:9時35分 | |
8 | 火 | 寒露:11時58分。太陽の黄経が 195度になる。 | |
9 | 水 | ジャコビニ流星群(10月りゅう座流星群)の極大:2時(条件最良) 水星が東方最大離角:19時11分(+0.0等,離角25°3) | |
10 | 木 | アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:1時29分 はくちょう座 R(周期426日,変光範囲6.1等-14.4等)が極大光度 | |
11 | 金 | 月が最近:8時14分(視直径32分18秒) | |
12 | 土 | 上弦:8時2分 | |
16 | 水 | 木星が西矩:15時38分 | |
17 | 木 | 十三夜(後の月) | |
18 | 金 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:3時26分 | |
19 | 土 | 満月:8時38分 半影月食(日本からは見えない) | |
20 | 日 | 秋の土用の入り:14時46分。太陽の黄経が 207度になる。 | |
21 | 月 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時15分 オリオン座流星群が極大(条件最悪) | |
22 | 火 | 小惑星(313)カルダエア(Chaldaea)の恒星食(うみへび座 HIP 47310, 4.7等) | |
23 | 水 | 霜降:15時10分。太陽の黄経が 210度になる。 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時4分 | |
25 | 金 | 月が最遠:23時24分(視直径29分33秒) | |
26 | 土 | アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:19時5分 | |
27 | 日 | 下弦:8時40分 |