☆2008年10月の星空

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2008年10月の星空情報

 10日に海王星の食がありますが,海王星を見るには望遠鏡が必要です。海王星を隠す月は月齢11と大きく明るいため,条件は良くありません。

 17日には,満月を過ぎた月がおうし座 のプレヤデス星団(すばる)の中を通り,すばるの星が月に隠される星食が起こります。
 月が少し大きく条件はよくありませんが,プレヤデス星団の星は明るいですから,双眼鏡を使えば市街地でも見られるでしょう。

 10月にはジャコビニ流星群とオリオン座 流星群,2つの流星群がありますが,今年は両方とも条件がよくありません。

10/22朝の水星と土星の図

 11日は“栗名月”“豆明月”などとも呼ばれる十三夜です。十三夜は旧暦9月13日の月のことで,中秋の名月(旧暦8月15日の月)と共に両方の名月を見るのがよいとされています。
 中秋の名月は唐の習慣が伝わった行事ですが,十三夜は日本独特の風習で,醍醐天皇(在位897-930)の御代に行われるようになりました。

 22日に西方最大離角となる水星は,明け方の東の空に輝きます。秋は地平線に対して黄道が立っており,少し見やすくなっていますから,早起きしてトライしてみましょう。
 22日午前5時の東京で,水星の地平線高度は6.6度,5時半になると薄明が始まりますが,12.6度まで上がってきます。

 29日には,有名な長周期(ミラ型)変光星,はくちょう座 χが極大となっていますが,17日というのはあくまで予想の日付で,長周期変光星の極大の場合,前後1カ月くらい明るい状態が続き,実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。
 2006年8月のはくちょう座 χの極大は,100年に1度あるかないかの明るい極大となり注目されましたが,2007年は暗い極大に終わりました。2008年はどんな極大になるのか注目されます。天文ニュースなどに注意してみてください。

 31日のさそり座 π(2.2等)の星食は,白昼ですが月齢2.2の細い月に星が潜入するところが見られます。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座
 【下旬】 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
5
月が最遠:20時(視直径29分32秒)
6
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時50分
水星が内合:20時
7上弦の月のイメージ上弦:18時4分
8
寒露:6時57分。太陽の黄経が 195度になる。
ジャコビニ流星群の極大:20時
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時39分
9
木星が東矩:22時
10
海王星食(+7.9等):18時7分
11
十三夜
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時28分
15満月のイメージ満月:5時2分
17
月が最近:15時(視直径32分50秒)
プレヤデス星団(すばる)の食
おうし座 η(2.9等)の星食:18時58分
おうし座 27番星(3.6等)の星食:19時19分
20
秋の土用の入り:9時46分。太陽の黄経が 207度になる。
21下弦の月のイメージ下弦:20時55分
オリオン座 流星群が極大(条件悪)
22
水星が西方最大離角:19時(-0.5等,離角18度19分,視直径6秒9)
23
霜降:10時9分。太陽の黄経が 210度になる。
26
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時31分
29新月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時20分
新月:8時14分
ミラ型変光星 はくちょう座 χ(周期408日,変光範囲3.3〜14.2等)が極大光度
31
さそり座 π(2.2等)の星食:12時58分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時9分

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