月は楕円軌道を描いて地球の周りを回っています。このため地球から月までの距離は一定ではありません。
月が地球から遠いときに日食が起こると,月の見かけの大きさが小さいため,太陽を完全に覆い隠すことができなくなります。このとき,太陽の中に月の影が完全に収まって,輪のようになった太陽を見ることができます。これが金環日食です。
金環日食では,皆既日食の時のようにコロナやダイヤモンドリングを見ることはできません。
また,皆既日食では辺りが薄暗くなりますが,金環日食では,空の変化もそれほど大きなものではありません。
日本では1987年9月23日に沖縄で,2012年05月21日に九州から関東にかけて金環日食を見る機会がありました。
写真は1998年に東南アジアで見えた金環日食です。
●日本で観察された 金環日食@東京 (2012-05-21)