ウラノス (Ouranos)

 ギリシア神話の天空神で,世界最初の支配者。

誕生
 大地の女神ガイア(Gaia)の子。ガイア(大地)は,大地の周りを覆ってもらうために自分とよく似た空(ウラノス)を生んだ。

結婚
 母でもあるガイアとの間に,12柱のティタン神(巨人族)などの子をもうけた。

神話
 ウラノスは,自分の子を憎み,全ての子を大地の奥底にあるタルタロスに閉じこめた。これを嘆いたガイアは,最年少の息子であるティタン神クロノスに,父を討つよう説得する。クロノスは,のこぎりのような歯のついた鉄の大釜でウラノスの男根を切り落として海へ投じ,ウラノスを天地の支配者の座から追いやった。
 なお,ウラノスの男根が落ちた海に沸いた泡の中からは,愛と美の女神アフロディーテが誕生した。

天体神として 【天王星】
 天王星は1781年にウィリアム・ハーシェルによって発見され,ウラノスの名前をとって天王星(Uranus)と名付けられた。

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