毎年お盆のころになると,明け方の北の空を中心に多くの流れ星を見ることができます。ペルセウス座 を中心にして放射状に流れ星が飛ぶため,これをペルセウス座流星群と呼んでいます。
ペルセウス座流星群の流れ星は,正確には7月の終わり頃から8月の終わり頃まで見ることができますが,8月12日から13日にかけての夜に極大を迎え,たくさん見ることができます。極大は非常に鋭くて,この夜を境に急に数が減ってしまうのも特徴です。
ペルセウス座流星群は,スイフト・タットル彗星(109P/Swift-Tuttle)を母天体とする安定した流星群で,極大の頃には例年1時間に60個ほどの流れ星を見ることができます。スイフト・タットル彗星が近づいた年やダストトレイルをを通る時など,条件が良い時と100~300以上の出現を見ることもあります。
夏休み中なので観測しやすい流星群ですが,夏といっても標高の高い高原などへ行けば,予想以上に冷えることがあります。流星観測のときはしっかりと防寒対策をしましょう。
8月13日頃にペルセウス座 がのぼってくるのは午後10時頃。ですからペルセウス座流星群は,夜の早い時間帯よりペルセウス座 が高い位置までのぼってくる明け方のほうがたくさん流れます。うんと夜更かししてみるか,夜中に起き出すようにするといいでしょう。高速で明るい流星がペルセウス座流星群の特徴で,痕を残す流星も多く見られ華やかです。
8月13日頃の日の出はだいたい午前5時。4時頃には空はもう明るくなっています。ペルセウス座が高く上ってくる,夜中の23時(午後11時)から翌日の明け方4時あたりが観望にお薦めの時間帯となります。