私たちは日常生活の中で何気なく「日の出」「月の出」という言葉を使っています。
けれど,太陽も月も時間を掛けて地平線から出て地平線に沈んでいきます。「日の出」「日の入り」「月の出」「月の入り」とは,正確に言うとどの瞬間なのでしょうか?
国立天文台で決められている定義を見てみましょう。
日の出・日の入り
「太陽の上辺が視地平線または水平線に一致する時刻」が日の出・日の入り時刻と決められています。
つまり,太陽が見えた瞬間,見えなくなった瞬間のことです。
暦Wiki/日の出入りと南中/日の出入りの定義 – 国立天文台暦計算室
この定義は日本の国立天文台が決めている定義であって,時代や国によって定義は様々です。
月の出・月の入り
月の出・月の入りの定義は太陽とは違っているので注意が必要です。
国立天文台では,月の出・月の入りを「月の中心が視地平線または水平線に一致する時刻」と定義しています。
太陽が「上辺」であるのに対し,月は「中心」が基準になるのは,月には満ち欠けがあり,必ずしも上辺が輝いているとは限らないからだそうです。
惑星の出・惑星の入り
太陽系の惑星も,月や太陽と同じく面積を持って見えるため「惑星の出」「惑星の入り」を定義する必要があります。
惑星の出入りの定義は月と同じく,「惑星の中心が視地平線または水平線に一致する時刻」と定義されています。