観測で得られた変光星の明るさ(光度)の変化をグラフに表し,これを光度曲線(こうどきょくせん)と呼びます。
光度曲線は,変光星の特徴を知る上で非常に重要な役割を果たし,次のように描きます。
- 縦軸に変光星の光度,横軸に観測時刻を取ります。
- 光度は等級で表し,縦軸の上から下へと暗くなっていくよう目盛を取ります。
等級は「mag.」(magnitude)と表記されることもあります。 - 観測時刻は,通常ユリウス日で表します。
ユリウス日とはBC4713年1月1日世界時12時を第1日として数える通日で,現在は245万日を越えています。日付に切れ目がないユリウス日を使うことで,変光星の長期間の光度変化を調べることが容易になるのです。
便宜上,西暦の年月日が併記されることもあります。
光度曲線の中で,変光星の光度が一番明るくなったとき(増光から減光へ変わるとき)を「極大」,また,光度が一番暗くなったとき(減光から増光へ変わるとき)を「極小」と呼びます。