ケイトとミラのスーパームーンの定義って?

登場人物

ケイト
ケイト(Cetus)
6月24日生まれ,かに座B型。
人見知りだがミラとは仲良し。
読書やパソコンが好きなインドア派。
自然科学が好きで天文にも詳しい。
真面目すぎてちょっと頑固。
愛称ケイちゃん。
ミラ
ミラ(Mira)
12月13日生まれ,いて座O型。
元気で好奇心旺盛。
最近の流行は何でもやってみたい。
実はとても努力家。
お洒落も勉強も好きで頑張る。
愛称ミーちゃん。
ケイトとミラの天文小話  目次
ミラ

 ねぇねぇ,『ナショナルジオグラフィック』の記事で,2025年10月〜2026年1月までスーパームーンが4回連続って書いてあったよ。

 スーパームーンってその年で一番地球に近い満月じゃなかった? 「その年で一番」なのだから幾つもあるのは変じゃない?


ケイト

 この記事には「満月と近地点が重なるのがスーパームーンだ」って書いてあるね。

 でも「満月と近地点が重なる」の定義があやふやだと思う。
 満月になった瞬間が近地点とピンポイントで重なるのがスーパームーンなのか,それとも満月を挟んで24時間以内に近地点とピンポイントで重なるのがスーパームーンなのか,あるいは,満月を挟んで24時間以内に近地点にどれくら近い場所にいればスーパームーンとするのか,酷く曖昧。

 そもそも「スーパームーン」ってのは天文学の用語ではないから,『ナショナルジオグラフィック』誌がドラマチックに書いているだけなのでは?

ミラ

 やっぱそう思う?
 改めて「スーパームーンの定義」を調べてみたけれど,唯一と言える定義はなかったし,各々で勝手に定義している感じだった。

 その中でも『ナショナルジオグラフィック』誌のこの記事は曖昧すぎるなぁという気がしたよ。「激レア」なんて言って注目を煽っているのかしらと思っちゃった。

ミラ

 因みに各所の定義。

  • 一般的: 月と地球の距離が36万km以内にある満月。
    『ナショナルジオグラフィック』誌が言ってるのはこれかな?
  • アストロアーツ社: 「月の近地点通過」と「満月の瞬間」が12時間以内である満月。
    曖昧さがなくてスッキリするね!
  • 国立天文台: 距離に関わらずその年の満月の中で最も大きくなるものを「年間最大の満月」と表現。
    これも明確で良いね!

ケイト

 アストロアーツ社や国立天文台のように曖昧な解釈を許さないしっかりした定義が好きだなぁ。

 スーパームーンはそもそも占星術世界からやってきた概念だし,天文学的な意味もないからこだわる必要もないのかもしれないけれど,あまり異なった定義で出て来ると気になっちゃうよね。