季節の歩みを話題にするとき,立春・大暑・白露・大雪などの名前をよく耳にします。
これらは二十四節気(にじゅうしせっき)と言って,太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分です。太陽の黄経(おうけい)(※)が0度になった時を“春分”,そこから太陽が15度進むごとに,清明・穀雨・立夏・小満…と名付けられています。
(※)黄経とは,天球上で太陽が通る道=黄道における経度のことです。春分の時の太陽の位置=春分点から東回りに計ります。
七十二候(しちじゅうにこう)は,この二十四節気を細分化し気候を表したものです。
区分が細かすぎて実用的でなく,実体不明な動植物の名も多いことから,現在では半夏生を除きあまり使われていません。
立冬
太陽の黄経が 225度。
霜降から数えて15日目。太陽暦で毎年11月7日~8日頃。
立冬(りっとう)は,“初めて冬の気配が現れてくる日”“冬立つ日”という意味で,暦の上で冬が始まる日です。
初候 | 山茶始開 つばきはじめてひらく | さざんかが咲き始める頃 |
次候 | 地始凍 ちはじめてこおる | 地面が凍り始める頃 |
末候 | 金盞香 きんせんかさく | 金盞花(水仙)が香る頃 |
小雪
太陽の黄経が 240度。
立冬から数えて15日目。太陽暦で11月22日~23日頃。
小雪(しょうせつ)は,“わずかながら雪が降り始める頃”という意味です。
“小雪”という言葉は“少しばかりの雪”を指すこともあります。
初候 | 虹蔵不見 にじかくれてみえず | 日光が弱まり虹が見えなくなる頃 |
次候 | 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう | 北風が葉を吹き飛ばす頃 |
末候 | 橘始黄 たちばなはじめてきばむ | 柑橘類が黄色く色づく頃 |
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