登場人物
ケイト(Cetus) 6月24日生まれ,かに座B型。 人見知りだがミラとは仲良し。 読書やパソコンが好きなインドア派。 自然科学が好きで天文にも詳しい。 真面目すぎてちょっと頑固。 愛称ケイちゃん。 |
ミラ(Mira) 12月13日生まれ,いて座O型。 元気で好奇心旺盛。 最近の流行は何でもやってみたい。 実はとても努力家。 お洒落も勉強も好きで頑張る。 愛称ミーちゃん。 |
月と金星の犯
2020年の最後の月は,
惑星会合の月だったね。
月と金星,木星と土星。
そうだね。
月初めは明けの明星と細い月が
東の空で追いかけっこしていたよ。
11日の朝は離れていた月と金星が
13日の朝にはこんなに近づいていた!
星の中でも群を抜いて明るい金星が
月の近くにある光景ってインパクトがあるね。
私は何だか目が離せなくなって
ちょっと怖い気がしちゃう><!
昔は惑星の合で国の大事を占ったのが分かる気がするよ。
木星と土星の合
新月を過ぎて
月が夕方見えるようになった頃の
月と木星と土星の合。
クリスマスも近くて盛り上がったね!
低い空が見える場所がなくて
近所を探し回ったけれど,
月齢1.7の細い月を入れて撮るのは難しかった。
頑張ってこれ!
翌日の12月17日は
月と木星と土星が良い感じに近づいて見やすかった!
月はこのあと離れたけれど,
木星と土星は,
21日には7分まで近づいて,
ほとんどくっついて見えたよね!
7分,約0.1度。
これって満月の直径の約1/4だものね。
上の写真の月の中に
木星と土星が入っちゃう感じ!
木星と土星がこんなに近づくのは,
1623年7月17日以来 397年ぶりだって。
次回は 60年後の2080年らしいから,
この日晴れて,本当に良かったよね!
ベツレヘムの星
ところでね,この木星と土星の会合が
クリスマスの時期だったことが興味深かったよ。
ベツレヘムの星って知っている?
クリスマスツリーの天辺に輝いている星だよね。
イエス様が生まれた時に夜空に輝いて,
羊飼いたちや東方の三人の博士を導いた星。
彗星説,新星・超新星説・惑星会合説,
増光したミラって説もあるね!
そうそう。
新約聖書のマタイ福音書に書かれている星。
ヨハネス・ケプラー(1571~1630)は,
ベツレヘムの星を木星と土星の合ではと推定したの。
紀元前7年の6月・9月・12月に,
木星と土星は3回も接近を繰り返していたの。
3連続の会合はさすがにとても珍しいし,
しかもそれが,宗教的に意味があるうお座だったのだって。
本当は何だったのか分からないけど,
クリスマス直前にその現象が見られたって,
やっぱりとても楽しいね。
でも私はベツレヘムの星がミラだったら嬉しいな!