ケイトとミラの惑星会合2020

登場人物

ケイト
ケイト(Cetus)
6月24日生まれ,かに座B型。
人見知りだがミラとは仲良し。
読書やパソコンが好きなインドア派。
自然科学が好きで天文にも詳しい。
真面目すぎてちょっと頑固。
愛称ケイちゃん。
ミラ
ミラ(Mira)
12月13日生まれ,いて座O型。
元気で好奇心旺盛。
最近の流行は何でもやってみたい。
実はとても努力家。
お洒落も勉強も好きで頑張る。
愛称ミーちゃん。
ケイトとミラの天文小話  目次

月と金星の犯

ケイト


2020年の最後の月は,
惑星会合の月だったね。
月と金星,木星と土星。

ミラ

そうだね。
月初めは明けの明星と細い月が
東の空で追いかけっこしていたよ。

金星と月(2020-12-11 06:00)

ミラ


11日の朝は離れていた月と金星が
13日の朝にはこんなに近づいていた!

金星と月 (2020-12-13 05:53)
金星と月 (2020-12-13 05:55)
金星と月 (2020-12-13 05:55)
ケイト

星の中でも群を抜いて明るい金星が
月の近くにある光景ってインパクトがあるね。
私は何だか目が離せなくなって
ちょっと怖い気がしちゃう><!

昔は惑星の合で国の大事を占ったのが分かる気がするよ。


木星と土星の合

ミラ

新月を過ぎて
月が夕方見えるようになった頃の
月と木星と土星の合。
クリスマスも近くて盛り上がったね!

夕刻の月と木星と土星(2020-12-16 17:04)
ケイト

低い空が見える場所がなくて
近所を探し回ったけれど,
月齢1.7の細い月を入れて撮るのは難しかった。
頑張ってこれ!

(2020-12-16 17:10)

ミラ


翌日の12月17日は
月と木星と土星が良い感じに近づいて見やすかった!

月と木星と土星(2020-12-17 17:03)
月と木星と土星(2020-12-17 17:04)

ミラ

月はこのあと離れたけれど,
木星と土星は,
21日には7分まで近づいて,
ほとんどくっついて見えたよね!

ケイト


7分,約0.1度。
これって満月の直径の約1/4だものね。
上の写真の月の中に
木星と土星が入っちゃう感じ!

2020年12月20日と21日の木星と土星
ミラ

木星と土星がこんなに近づくのは,
1623年7月17日以来 397年ぶりだって。
次回は 60年後の2080年らしいから,
この日晴れて,本当に良かったよね!


ベツレヘムの星

ケイト

ところでね,この木星と土星の会合が
クリスマスの時期だったことが興味深かったよ。

ベツレヘムの星って知っている?


ミラ

クリスマスツリーの天辺に輝いている星だよね。
イエス様が生まれた時に夜空に輝いて,
羊飼いたちや東方の三人の博士を導いた星。
彗星説,新星・超新星説・惑星会合説,
増光したミラって説もあるね!


ケイト

そうそう。
新約聖書のマタイ福音書に書かれている星。

ヨハネス・ケプラー(1571~1630)は,
ベツレヘムの星を木星と土星の合ではと推定したの。
紀元前7年の6月・9月・12月に,
木星と土星は3回も接近を繰り返していたの。
3連続の会合はさすがにとても珍しいし,
しかもそれが,宗教的に意味があるうお座だったのだって。


ミラ

本当は何だったのか分からないけど,
クリスマス直前にその現象が見られたって,
やっぱりとても楽しいね。

でも私はベツレヘムの星がミラだったら嬉しいな!