梅雨末期の集中豪雨,そして梅雨明け。
そのとたん,今度は毎日カンカン照りの猛暑。一年で最も劇的に気候が入れ替わる7月です。
山開き(やまびらき)
毎年7月1日,多くの山で山開きが行われます。
元々は登山と関係がない宗教的な行事だったため,このように梅雨の最中の雨が多い時期になっています。
半夏雨(はんげあめ)
夏至の11日後,例年7月1日〜2日の半夏生の日に降る雨のこと。半夏生の天気で豊作を占う風習がある地域では,この日の大雨が恐れられていました。
また,この頃には田植えも終わっていることから,田植えの神様が昇天される雨とも考えられていたそうです。
洗車雨(せんしゃう)
7月6日の雨のこと。
翌日は七夕。彦星が織姫に会うために牛車を洗うため,その水が雨になって落ちるという伝説から。
酒涙雨・催涙雨・灑涙雨(さいるいう)
7月7日(七夕)の雨のこと。
織姫と彦星が年に一度の逢瀬の後の惜別に流す涙。または逢瀬が叶わなかった時に流す悲しみの涙が雨になるという伝説から。
送り梅雨(おくりづゆ)
梅雨明け近くの雨のこと。
梅雨明け(つゆあけ)
梅雨前線が北上又は消滅し,安定した夏の晴天になること。梅雨入りと同じように,毎年,梅雨前線の動きや気圧配置を見ながら気象庁が発表しています。
戻り梅雨(もどりづゆ)
梅雨が明けた後で,また梅雨のような天気に戻ること。返り梅雨(かえりつゆ)とも言います。
梅雨明け十日(つゆあけとおか)
梅雨明けから8月上旬まで続く最も天気が安定する時期を言い,晴天率の高い特異期間です。
かんかん照り(かんかんでり)
強い日差しが照りつける天気。
油照り(あぶらでり)
薄日がじりじり照りつける,風のない蒸し暑い天気。
7月のお話
・文月
・July
・小暑と大暑
・Hay Moon(干し草の満月)
・温風至(あつかぜいたる)
・半夏生(ハンゲショウ)
参考
- 〔精選版〕日本国語大辞典
- 空の名前(高橋健司著,光琳社出版)