背高泡立草(セイタカアワダチソウ)

2024年10月の星空

星空解説

 空が澄み渡り安定した晴れの日が多い十月は,日暮れも早く本格的な寒さも未だで星を見るのに良い季節です。
 空高く馬肥ゆる秋,星空観望を楽しみましょう。

 宵の頃には夏の大三角が西空に輝き,夜半前には東の空から賑やかな冬の星座たちが上ってきます。有名なギリシア神話に彩られた秋の星座たちは,ペガススの四辺形からたどってみましょう。

 → 秋の星座を探してみよう


惑星

 先月8日にを迎えた土星(♄)はみずがめ座 を逆行中で,0.7〜0.8等。引き続き夜半前の空で観望好期です。
 おうし座木星(♃)は夜半の東の空で見やすい位置まで昇るようになっており,明るさは-2.5等〜-2.7等です。月初めは順行ですが,9日に留となったあと逆行となります。

ミラ
木星と土星は小望遠鏡のスケッチ観測がお勧め!

 木星土星は都会の街明かりの下でも簡単に見つけられます。小望遠鏡があれば街中でも木星の縞模様や土星の環を楽しめます。
 土星は現在細い環を北側から眺める形になっています。2017年に環は一番大きく広がって見え,2025年秋に向かって閉じていっている最中です。来年は環を真横から見る形となり「環の消失」が起こります。

 土星と1等星フォーマルハウトたよりに,やぎ座みずがめ座 の星々をたどってみると,明るい星が少ないこれらの星座も見つけやすいでしょう。

10月の土星(2024-10-10 22:00)
10月の土星(2024-10-10 22:00 東京)

 木星を望遠鏡で見ると,近くに衛星が見えることがあります。木星の近くの明るい4個の衛星は ガリレオ衛星と呼ばれています。
  ガリレオ衛星とは望遠鏡を発明したイタリアの学者,ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星のことで,木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと呼びます。
 ガニメデは太陽系で一番大きな衛星,イオは活火山があることで知られています。


 火星(♂)はふたご座 からかに座 を順行中で,明るさは0.4〜0.1等。夜明け前の南東の空高く見えています。

 1日に外合となる水星(☿)は,日没後の南西の空の低空にあり,太陽に近くて観察は難しいでしょう。
 金星(♀)も日没後の南西の低空で,-3.9等〜-4.0等です。


十三夜

ケイト
十三夜は栗名月とか豆名月とも言うよ!

 十三夜は「後の名月」とも呼ばれ,陰暦9月13日の月のことす。
 2024年は10月15日です。

 日本のお月見は,中秋の名月(十五夜)後の名月十三夜)の両方の名月を見るもので,どちらか片方だけ見るのは片見月と呼び,縁起が悪いものとして忌み嫌われました。

 9月に中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜にもお月見をしましょう。
 十三夜は栗名月とか豆名月とも呼ばれ,栗や枝豆を供えます。


スーパームーン

 10月17日の満月は「2024年で地球に最も近い満月」(スーパームーン)です。

  スーパームーンという言葉はアメリカの占星術師リチャード・ノル(Richard Nolle)氏が定義したもので,天文学とは関係ありません。けれど,月が楕円軌道を描いて地球を周回していること,月と地球の距離が一定ではないことを知る良いチャンスです。

 地球と月は近い時と遠い時で 4万キロも距離が変わり,満月の見かけの直径も最大で14%も異なっているのです。

 スーパームーンの時には潮汐力が強まり,砂浜の浸食が50%増すという研究結果も出ています。

満月の大きさ比較
大きな満月と小さな満月

ケイトとミラのスーパームーン (1) 
「スーパームーン」で砂浜浸食50%増し、海岸管理者への警告 | 日経クロステック(xTECH)


流星群

10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)

ミラ
流星観察は寒さ対策を万全にしようね!

 8日22時が極大です。
 この流星群は 輻射点が早めに沈んでしまうので 宵の口から夜半にかけてが見頃となります。今年は早めの時間帯に極大となり月明かりもなく良い条件です。

 母天体のジャコビニ・チンナー彗星(21P/Giacobini-Zinner)は6.6年周期で,だいたい13年に一度活発になります。周期群から定常群へ移行しつつある流星群で1時間に数個程度は期待できます。

 この群の流星は,非常にゆっくりふわっと流れる特徴を持っています。
 流星観察は冷えますので,しっかりと防寒対策をしましょう。流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。


オリオン座流星群

 21日15時が極大です。
 オリオン座流星群はハレー彗星を母天体とすることで有名です。
 夜半を過ぎると月が明るくなってきますので,視野に月が入らないように工夫をして観望しましょう。

 オリオン座流星群は10月2日から11月7日頃まで,長い期間流れる流星群です。
 ピークの日以外にもよく活動している流星群なので,極大日にそれほど拘る必要はありません。晴れた日は,放射点が上がってくる夜半過ぎから眺めてみましょう。

 痕を伴う明るい高速流星が特徴で,ZHR=30です。極大に近い頃なら1時間に10個程度の流れ星が期待できます。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬インディアン座(☆)・こうま座はちぶんぎ座(☆)・やぎ座
中旬ケフェウス座
下旬つる座 ・ とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

秋の星座
秋の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
M57 (環状星雲/こと座)
NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲NGC7000 (北アメリカ星雲/はくちょう座)
散開星団
球状星団M2 (みずがめ座)
M15 (ペガスス座)
M30 (やぎ座)
M56 (こと座)
銀河(系外星雲)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2024年10月のカレンダー

 曜日月相天文現象
1水星(☿)が外合:06時09分
共同募金・法の日・全国労働衛生週間
2アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時30分
亥の子餅
3新月のイメージ新月(朔):03時49分
金環日食(日本では見られない)
月が最遠(距離 1.058):04時39分
準惑星 (136472) マケマケが:09時12分
不成就日
5三隣亡
6一粒万倍日
8寒露(太陽の黄経 195度):04時00分
水星が地球最遠(距離 1.419au):20時42分
10月りゅう座群(ジャコビニ流星群)🌠が極大:22時
9木星(♃)が留:16時13分
一粒万倍日・三隣亡
11上弦の月のイメージ上弦:03時55分
重陽
天しゃ・不成就日
12芭蕉忌
一粒万倍日
14🎌スポーツの日
火星(♂)が西矩:17時15分
鉄道の日
15十三夜(後の月)
17満月のイメージ小惑星 (3) ジュノーが:00時17分
月が最近(距離 0.929):09時51分
満月(望):20時26分(スーパームーン)
18準惑星 (136199) エリスが:04時59分
19日本橋べったら市
不成就日
20アルゴル型食変光星 アルゴル極小:03時23分
土用(太陽の黄経 207度):06時51分
えびす講・誓文払
21オリオン座流星群🌠が極大:15時
一粒万倍日・三隣亡
23アルゴル型食変光星 アルゴル極小:00時12分
霜降(太陽の黄経 210度):07時15分
水星(☿)が遠日点(距離 0.467au):23時45分
電信電話記念日
庚申
24下弦の月のイメージ下弦:17時03分
準惑星 (136108) ハウメアが :22時05分
国連の日
一粒万倍日
25アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時01分
26原子力の日
八せん終り
27読書週間
甲子・不成就日
30月が最遠(距離 1.057):07時50分
金星(♀)が遠日点(距離 0.728au):23時07分

2024年/令和6年/皇紀2684年/閏年/ 甲辰(きのえたつ)

・スポーツの日 10月の第2月曜日。スポーツを楽しみ,他者を尊重する精神を培うとともに,健康で活力ある社会の実現を願う。

惑星用語の説明
月の形の変化について


10月のお話

神無月
October
寒露と霜降
秋晴れ・露
鴻鴈来(七十二候 寒露~霜降)
Harvest Moon
お月見
輝け、十月の太陽よ(セイタカアワダチソウ)

背高泡立草(セイタカアワダチソウ)
背高泡立草(セイタカアワダチソウ)

データ出典

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 食変光星「アルゴル」観測ガイド(倉敷科学センター)
・東京都神社庁選定「神社暦」