カモメ

2024年12月の星空

星空解説

 夜が長い12月は,星空観察に良い季節です。
 明るい星が多い豪華な冬の星座達も,早い時間帯から見られるようになります。寒さ対策をしっかりして星を見ましょう。

惑星

水星が月末の明け方見頃

 水星は6日に内合となった後,日の出前の東の空に移動します。
 25日に西方最大離角を迎え,その前後,12月16日〜2025年1月2日は東京における日の出30分前の地平線高度が10度を超え見やすくなります。
 南東の地平線近くを双眼鏡を使って探してみましょう。


木星が衝を迎え観望好期

ミラ
朝の金星と夜中の木星が見やすいよ!

  8日におうし座を迎える木星が観望好期です。真夜中に南から西の空高く見え,-2.8等〜-2.7等の明るさです。

 木星は都会の街明かりの下でもひときわ明るく輝いておりすぐに見つけられます。小望遠鏡でも捉えやすく,低倍率でも縞模様や衛星を見ることができます。

 望遠鏡で惑星をとらえたら,是非スケッチをしてみましょう。
 スケッチのために一生懸命見ているうちに目が惑星に慣れ,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。惑星の模様が見える目は,この「慣れ」によって養われます。
 木星の近くに衛星が見えたら, ガリレオ衛星と呼ばれる4個の衛星のどれかです。

  ガリレオ衛星とは,望遠鏡を発明したイタリアの学者,ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星で,木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと呼びます。
 ガニメデは太陽系で一番大きな衛星,イオは活火山があることで知られています。


 金星は日没後の南西の空に,-4.2〜-4.4等の明るさで見えています。
 日に日に地平線高度が上がり,月末に向かって明るさも増し見やすくなっていきます。

 火星かに座 順行中で,真夜中には南東の空で見えるようになり,明るさも-0.5〜-1.2等と明るくなっていきます。8日に留となり逆行に転じます。

8日夕刻に土星食

 土星は0.9等〜1.1等で宵の西空でみずがめ座 を順行中。そろそろ今シーズンの見納めです。
 8日の夕刻には一部の地域で土星が月に隠される土星食が起こります。半月形の月の暗部に土星が潜入し,明部から出現する様子が見られます。食とならない地域でも月と土星が近づく様子が観察できます。


流星群

ふたご座α流星群

 師走の空を飾るふたご座α流星群は,14日10時頃に極大を迎えます。
 見頃は13日深夜から14日未明。1時間に30~40個程度が予想されていますが,15日が満月で2024年の条件は良くありません。

ケイト
フェアトンは塵を出し尽くした彗星のなれの果てなんだって。

 ふたご座α流星群の活動期間は12月5日頃から12月20日頃までです。冬の星座であるふたご座に流星群の放射点があるため,一晩中,全ての方角でコンスタントに流れるのが特徴です。
 ピークを過ぎると流星数は急に減っていきますので,極大日前の月が小さい晴れた夜に空を見上げてみても良いでしょう。近年は火球も増え,いっそう華やかな流星群になってきています。


 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。

 ふたご座流星群の母天体,小惑星(3200)フェアトンは,1.43年周期で楕円軌道を描いて公転しており,今世紀末の2093年12月14日に地球にかなり接近することが予想されています。
 また2223年には軌道が地球に近づくことも予想され,今後ともふたご座α流星群と共に目が離せない存在です。


こぐま座流星群

 ふたご座流星群が活動を終える頃,一年を締めくくるこぐま座流星群が流れ始めます。こぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星群です。

 今年は22日19時頃にピークが予想されています。23日が下弦なので夜半までは月明かりに悩まされることもなく星空観望と共に楽しめます。

 こぐま座流星群の流星は北天から緩やかに流れます。ZHR=10で,実際に見える流れ星は1時間に1~2個くらい。小さな流星群ですが火球が流れることもあります。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬カシオペヤ座ほうおう座
中旬くじら座さんかく座
下旬おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲
散光星雲M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団M34 (ペルセウス座)
h-χ (二重星団,ペルセウス座)
M45 (プレアデス星団,すばる,おうし座)
球状星団
銀河(系外星雲)M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座)
M33 (さんかく座)
M74 (うお座)
M77 (くじら座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2024年12月のカレンダー

曜日月相天文現象
1新月のイメージ新月(朔):15時21分
映画の日
三隣亡
2アルゴル型食変光星 アルゴル極小:03時37分
4人権週間
5アルゴル型食変光星 アルゴル極小:00時26分
土星(♄)が東矩:01時18分
納めの水天宮
不成就日
6水星が地球最近(距離 0.678au):07時41分
水星(☿)が内合:11時18分
木星が地球最近(距離 4.089au):19時03分
水星が近日点(距離 0.307au):23時22分
7大雪(太陽の黄経 255度):00時17分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時15分
8木星(♃)が:05時58分
火星(♂)が留:05時59分
土星食:18時19分(東京潜入)
海王星(♆)が留:20時05分
こと納め・針供養・納めの薬師
9上弦の月のイメージ上弦:00時27分
天王星食:17時〜18時
皇后御誕生日
10アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時04分
納めの金比羅
12月が地球最近(距離 0.950):22時20分
13不成就日・一粒万倍日
14ふたご座α流星群🌠が極大:10時
八せん始め・一粒万倍日
15満月のイメージ満月(望):18時02分
年賀郵便特別扱始め
16水星(☿)が留:06時14分
三隣亡
17羽子板市(浅草観音歳の市)
18海王星(♆)が東矩:23時29分
納めの観音
21冬至(太陽の黄経 270度):18時21分
冬至星供(ほしく)祭
納めの大師
不成就日
22こぐま座流星群🌠が極大:19時
庚申
23下弦の月のイメージ下弦:07時18分
24月が地球最遠(距離 1.052):16時25分
納めの地蔵
25アルゴル型食変光星 アルゴル極小:02時10分
スピカ食:03時17分(東京潜入)
水星 (☿) が西方最大離角(離角 -22°03′):11時
終い天神・基督降誕祭
蕪村忌
八せん終わり・一粒万倍日
26陽動始め・甲子
天しゃ・一粒万倍日
27アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時59分
官庁御用納め
28納めの不動
三隣亡
29不成就日
30アルゴル型食変光星 アルゴル極小:19時48分
取引所納会
31新月のイメージ新月(朔):7時27分
大祓・除夜祭・年越し
男鹿なまはげ

2024年/令和6年/皇紀2684年/閏年/ 甲辰(きのえたつ)


12月のお話

師走
December
大雪と冬至
時雨・寒波・年末低気圧
閉塞成冬(七十二候 大雪~冬至)
Hunter’s Moon
アドベント

カモメ
カモメ

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
佐藤幹哉の流星研究ウェブページ
・アルゴル極小予報 食変光星「アルゴル」観測ガイド(倉敷科学センター)
・東京都神社庁選定「神社暦」