2017年12月の星空

 9日朝の白昼レグルスは,沖縄から北海道まで全国で見ることができます。

地名 潜入 出現
札幌 8:27 9:28
東京 8:39 9:40
福岡 8:36 9:38
2017年12月9日 レグルス食
2017年12月9日 レグルス食

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群ですが,今年は14日の15時がピークで日中となりますが,月は下弦を過ぎており月明かりの影響も少なく条件は良好です。13日~14日の夜には流星が増えていくのが観察できますし,14日~15日の夜も1時間あたり50個程度の流星が期待できます。
 また,ふたご座流星群は明るい流星がよく飛び近年は火球も増えています。今年と同様の条件で迎えた2009年の極大時には火球が幾つも観測されていますので,今年も期待できるかもしれません。ふたご座流星群は12月5日頃には活動期に入り20日頃まで続き,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群です。12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。

 ふたご座流星群が活動を終える頃には,今年最後の流星群,こぐま座流星群が流れ始めます。23日0時が極大ですが,上弦前の月は夜半前には沈み,流星観察には良い条件となります。1時間に5個程度の小さな流星群で,明るい流星が北天から緩やかに流れます。
 たまに火球が流れることもありますし,22日23時台には母彗星(8P/タットル彗星)の出すとトレイルとの接近予報もありますので覚えておきましょう。

 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 カシオペヤ座ほうおう座
中旬 くじら座さんかく座
下旬 おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

散光星雲 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団 M34 (ペルセウス座),h-χ (二重星団,ペルセウス座),M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座),M33 (さんかく座),M74 (うお座),M77 (くじら座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
4 満月のイメージ 満月:0時47分
月が最近:17時46分(視直径33分24秒,0.930)
6 海王星が東矩:22時29分
水星と土星が接近(1°21’):20時32分
7 大雪:7時33分。太陽の黄経が 255度になる。
9 レグルスの星食(白昼,東京潜入:8時39分,東京出現:9時40分)
10 下弦の月のイメージ アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時1分
下弦:16時51分
13 水星が内合:11時57分
14 ふたご座α流星群が極大:15時(条件良)
15 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時39分
18 新月のイメージ 新月:15時30分
19 月が最遠:10時26分(視直径29分23秒,1.058)
おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
りゅう座 R(周期146日,変光範囲6.7等-12.1等)が極大光度
22 冬至:1時28分。太陽の黄経が 270度になる。
土星が:63時6分
23 天皇誕生日
こぐま座流星群が極大(条件良):0時
25 いて座 R(周期268日,変光範囲6.7等-13.0等)が極大光度
26 上弦の月のイメージ 上弦:18時20分