猛暑が長々と続く西日本でも,日暮れの早さや影の長さに,ようやく秋の気配が見え始める9月です。
日に日に夜が長くなっていくことから,秋が始まる9月のことを,日本では“長月”と呼んでいました。
古代ローマの7月
9月のことを,英語では September と呼びますが,これは,7番目(Septi)の月という意味です。古代ローマ暦では1年の始まりは今の3月だったのです。このため,3月から数えて7番目に当たる月であることからついた名前です。
9月の名前なのに7月という意味だなんて面白いですね。
英和辞典を引いてみると,「septenary=7の」「septennate=7年間」「septennial=7年ごとの」など,“sept”が7を表す言葉であることがよくわかります。もちろん「seven =7」の語源も同じです。September の septi-(母音の前では sept-) は,「seven」を意味する連結系なのです。
「September は古代ローマのseven(7)の月」と思えば,由来も覚えやすいですね。
9月のお話
・長月
・September
・白露と秋分
・秋雨・秋霖・秋台風
・草露白(七十二候 白露~秋分)
・Fruit Moon
・お月見