ケイトとミラのスーパームーン (1)

登場人物

ケイト
ケイト(Cetus)

大人しくて無口だが、
ミラには本音で喋る。
読書やパソコンが好きなインドア派。
自然科学が好きで天文にも詳しい。
真面目すぎてちょっと頑固。
愛称ケイちゃん。
ミラ
ミラ(Mira)

元気で好奇心旺盛。
最近の流行は何でもやってみたい。
ちょっと寂しがりで意外と努力家。
お洒落も勉強も好き。
愛称ミーちゃん。
ケイトとミラの天文小話  目次

ミラ

4月8日はスーパームーンだね! 晴れるといいね!


ケイト

そうね。
でもスーパームーンは単なる大きな満月。
天文学的には何の意味もないんだよ。


ミラ

さすがにそれくらい知ってるよぉ。
アメリカの占星術師、
リチャード・ノル氏が言い始めたんだよね。
1970年代だったかな。


ケイト

さすがミーちゃん。そういうの詳しいね。
スーパームーンの前後に大災害とか,
検証されたわけでもないのに非科学的。
あんまり騒がないで欲しいものだわ。


ミラ

ケイちゃん、そういうの嫌いだもんね。
確かにねー、
最初は「大災害!」だったのに,
最近は「願い事が叶う」とか目茶苦茶だもんね。


ケイト

もう偽科学ですらないわ。
占星術と天文学をごっちゃにされるのって
私はもの凄く居心地わるいの。


ミラ

まぁまぁ落ち着いて(^^;。
でも月が近い時と遠い時で,
こんなに月の大きさが変わると思うと感動するよ。

「今日はスーパームーンだよ」って言えば,
いつも月なんか気にしていない人たちも
月を見て「ほんとだ大きいな」って思うでしょ。


ケイト

それはそうだね。
地球と月の距離は,最近36万km,最遠40万km。
近い時と遠い時で4万キロも違うし,
見かけの大きさって実は随分変わるよね。

満月の大きさ比較
2020年4月の満月と10月の満月の大きさ比較

ミラ

そうそう。
今日は月が大きいなぁと思って調べると
本当に月が近かったりする。


ケイト

月が楕円軌道で地球を周回しているってことに
興味を持ってもらえるなら,
スーパームーンも天文啓蒙的に意味がありそうね。


ミラ

うん,そう思う!
そもそもスーパームーンは天文学用語ではないから
天文系組織によって定義も違って面白いよ。

  • 国立天文台:スーパームーンという言葉は使わない
  • アストロアーツ:「月の近地点通過(月と地球が最接近するタイミング)」と「満月の瞬間」が「12時間(半日)以内」の場合のその前後の夜に見える満月がスーパームーン
  • リチャード・ノル氏:軌道上で地球に90%以内の最接近をした新月または満月(地球・月・太陽が一直線に並び,月が地球に最も接近した状態)

ケイト

何と,リチャード・ノル氏の定義だと
月最近の時の新月もスーパームーンなんだね。
新月は見えないから盛り上がらないし,
満月ばかりが騒がれることになったんだね。


ミラ

そうだねー。最近は騒ぐ要素が更に増えてるよ。
月最近の前後1時間以内のスーパームーンを
「エクストリーム・スーパームーン」とか
「エクストラ・スーパームーン」って呼ぶそうな。


ケイト

1時間以内か!
確かにそれは厳しい条件だ。
火星の大接近程度には見応えがありそうだね。


スーパームーンの結果は
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