星空解説
夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日~7日が「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」となっています。各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。(STARWEEK)
今年の旧暦七夕は7日です。新暦と1ヶ月違いでわかりやすいですね。
7月7日は梅雨の最中で天気に恵まれない年が多いですが,旧暦の七夕(月齢七の夕)は天気も安定し、織り姫星(こと座のベガ)が天頂付近にあって見やすくなっています。
七夕の翌日,8日が上弦になりますので,月が傾いて暗くなってきたら空を見上げてみましょう。
10日,明け方の東の空では水星(☿)が西方最大離角を迎えます。
午前4時の東京の空で地平線高度は5°。たいへん低い位置ですが,水星を見る条件としては悪い方ではありません。
地平線まで空がよく見える場所で見ることは勿論ですが,地平線付近は大気による減光で星が暗く見えますので,双眼鏡を準備して探してみましょう。
18日には夕刻の西空で金星が東方最大離角を迎えます。宵の明星として燦々と輝いていますから,金星を見誤ることはまずありません。日が暮れて暗くなってきたら西の空を見上げてみましょう。
毎年お盆休みの頃に見ごろとなるペルセウス座流星群ですが,今年の極大は13日17時。15日に満月をひかえていて月が明るく条件がよくありません。
ペルセウス座流星群は,月がない好条件なら多い年で1時間に60個(HR60)くらいの流星が期待できますが,今年は予想が50個となっています。東京での13日夜の月没は午前2時半頃なので,ペルセウス座が高くなる夜半すぎから明け方にかけての観望に期待しましょう。
できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにするのが沢山の流星を見るコツです。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。
南中する星座
午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません
見やすい星雲星団
- 惑星状星雲
- M57 (環状星雲/こと座),M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
- 散光星雲
- M8 (干潟星雲/いて座),M17 (ω星雲,馬蹄型星雲/いて座),M20 (三裂星雲/いて座)
他,天の川に多数
- M8 (干潟星雲/いて座),M17 (ω星雲,馬蹄型星雲/いて座),M20 (三裂星雲/いて座)
- 散開星団
- M21・M23・M24・M25 (いて座),M6・M7 (さそり座)
他,天の川に多数
- M21・M23・M24・M25 (いて座),M6・M7 (さそり座)
- 球状星団
- M4・M80 (さそり座),M10・M12 (へびつかい座),M13・M92 (ヘルクレス座),M56 (こと座)
- 銀河(系外星雲)
- M51 (子もち星雲/りょうけん座),M101 (おおぐま座)
今月のカレンダー
日 | 曜日 | 月相 | 天文現象 |
1 | 木 | ? | 新月:12時12分 |
2 | 金 | 月が最近:16時11分(視直径33分14秒,0.935) | |
7 | 水 | 旧七夕 | |
8 | 木 | ? | 上弦:2時31分 立秋:4時13分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。 |
9 | 金 | こぎつね座 R(周期136日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度 | |
10 | 土 | 水星☿ が西方最大離角:8時8分(+0.1等,離角19°.0) | |
11 | 日 | 山の日 | |
12 | 月 | 休日 小惑星 (4) ベスタが西矩:4時52分 | |
13 | 火 | 金星が外合:3時21分 ペルセウス座流星群が極大:17時(条件悪) | |
15 | 木 | ? | 満月:21時29分 |
17 | 土 | 月が最遠:19時49分(視直径29分24秒,1.057) | |
18 | 日 | はくちょう座κ流星群が極大(条件悪):21時 | |
20 | 火 | 小惑星 (3) ジュノーが合:20時32分 | |
22 | 木 | りょうけん座 R(周期330日,変光範囲6.5等-12.9等)が極大光度 | |
23 | 金 | ? | 準惑星 (1) ケレスが東矩:17時24分 処暑:19時2分。太陽の黄経が 150度になる。 下弦:23時56分 |
24 | 土 | 金星♀ が火星♂ の北0°19’:21時34分 | |
30 | 金 | ? | 新月:19時37分 |
31 | 土 | 月が最近:0時53分(視直径33分27秒,0.929) |
8月のお話
・葉月
・August
・立秋と処暑
・土用波・秋日照り・夏台風・迷走台風
・涼風至(七十二候 立秋~処暑)
・Grain Moon
・ラマス(Lammas Day)