2016年7月の星空

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。今年は月明かりもなく,晴れれば星空を見るのに良い条件です。
 曇ってしまったら,来月9日の旧暦七夕を待ちましょう。

 惑星は,5月~6月にかけてを迎えた火星と土星が夜半前の空で見頃です。7日に衝となる準惑星の冥王星は,暗くて肉眼では見えません。初心者が見るのは難しい星ですので,見たい方は公共天文台の観望会などで見せてもらいましょう。

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思いますが,今年は20日が満月で,夏休みに入った直後は月が明るくて星空観察には適しません。27日が下弦となり下旬になるほど月の出が遅くなりますので,星空観察は7月下旬から8月上旬がお勧めです。

 7月下旬になると8月のペルセウス座流星群も流れ始めます。7月中旬~8月中旬は幾つかの流星群が活動をしており,一年の中でも特に流れ星が多い時期となっています。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 おおかみ座てんびん座
中旬 かんむり座こぐま座・じょうぎ座(☆)・ふうちょう座(☆)・へび座頭部・みなみのさんかく座(☆)
下旬 さそり座

夏の星座夏の全天星図
 

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 月が最近:15時40分(視直径32分38秒)
半夏生:19時14分。太陽の黄経が 100度になる。
2 アルデバランの(東京潜入:14時8分,東京出現:15時07分)
4 新月のイメージ 新月:20時1分
5 地球が遠日点を通過(1.017au. 152103775km):1時24分
7 七夕
小暑:1時3分。太陽の黄経が 105度になる。
水星が外合:9時17分
8 準惑星 冥王星(小惑星番号134340)が:3時25分(いて座,+14.1等)
9 へび座 R(周期356日,変光範囲5.2等-14.4等)が極大光度
11 いて座 R(周期270日,変光範囲6.7等-12.8等)が極大光度
12 上弦の月のイメージ 上弦:9時52分
13 天王星が西矩:10時47分
月が最遠:14時24分(視直径29分33秒)
16 かに座 R(周期362日,変光範囲6.1等-11.8等)が極大光度
17 金星と水星が 0°32′ に接近:2時39分
18 海の日
19 夏の土用の入り:15時3分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
20 満月のイメージ 満月:7時57分
22 大暑:18時30分。太陽の黄経が 120度になる。
23 準惑星(1) ケレスが西矩:7時36分
24 小惑星(3) ジュノーが東矩:6時0分
27 下弦の月のイメージ 下弦:8時0分
月が最近:20時37分(視直径32分19秒)
28 みずがめ座 δ南流星群が極大(条件悪)
30 やぎ座 α流星群が極大(条件良)