11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。
6日に極大を迎えるおうし座南流星群は,新月直前の極大で条件最良。13日に極大となるおうし座北流星群とともに10月初旬から11月末まで長い期間流れます。南がHR=3個,北がHR=5個程度の小さな流星群ですが11月の終わりまで長い期間で出現し,18日に極大となるしし座流星群と合わせて観察できます。
しし座流星群は,母天体のテンペル・タットル彗星が2014年に遠日点を通過し活動が低下していますしダストトレイル接近の予報もありませんが,今年は条件も良く1時間に15個程度が期待できます。痕が残る高速の流星を見かけたら,しし座流星群の流れ星です。対照的におうし座流星群は南も北も比較的ゆっくり流れます。
流星観察は,たいへん冷え込みますので,十分に防寒対策をして行いましょう。→ 流れ星を見てみよう
7日の夕空では,水星が東方最大離角を迎えますが,薄明と地平線へ沈む時刻のせめぎ合いになります。ようやく見えるようになる17時10分の地平線高度が5°。地平線まで見えるような空の開けば場所へ行かないと見つけるのは難しいでしょう。南西の方角で,土星が目印に双眼鏡を使って捜してみて下さい。
15日の上弦の月は月面Xと呼ばれる地形を観察できるチャンスです。月面Xはブランキヌス・ラカイユ・プルバッハという3つのクレーターの境目となる尾根に光が当たると,小さなローマ字のXの形が白く浮かび上がる現象で,上弦の頃,条件が重なる時に見えます。
南中する星座
午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
上旬 | |
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中旬 | きょしちょう座(☆) |
下旬 | アンドロメダ座・うお座・ちょうこくしつ座 |
見やすい星雲星団
惑星状星雲 | NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座) |
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散開星団 | M34 (ペルセウス座)・M52 (カシオペア座)・h-χ (二重星団/ペルセウス座) |
球状星団 | M2 (みずがめ座)・M15 (ペガスス座)・M30 (やぎ座) |
銀河(系外星雲) | M31 (アンドロメダ大星雲/アンドロメダ座)・M33 (さんかく座)・M77 (くじら座) |
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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1 | 木 | 下弦:1時40分 月が最近:5時23分(視直径32分16秒,0.963) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時6分 |
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3 | 土 | 文化の日 | |
4 | 日 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時55分 | |
6 | 火 | おうし座南流星群が極大(条件最良) | |
7 | 水 | 水星が東方最大離角:0時32分(-0.2等,離角23°.3) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:16時44分 立冬:20時32分。太陽の黄経が 225度になる。 |
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8 | 木 | 新月:1時2分 | |
13 | 火 | おうし座北流星群が極大(条件良) | |
15 | 木 | 月が最遠:0時56分(視直径29分33秒,1.052) 月面X 観望好機:18時30分前後 上弦:23時54分 |
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16 | 金 | 小惑星(3)ジュノーが最近(1.0359au):16時43分 | |
17 | 土 | 小惑星(3)ジュノーが最大離角(157°):2時33分 | |
18 | 日 | しし座流星群が極大(条件良):8時 | |
19 | 月 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時0分 | |
22 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時49分 小雪:18時2分。太陽の黄経が 240度になる。 小惑星(3)ジュノーが衝(エリダヌス座,+7.4等):15時28分 |
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23 | 金 | 勤労感謝の日 満月:14時39分 |
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26 | 月 | 木星が合:19時21分 月が最近:21時12分(視直径32分34秒,0.994) |
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27 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時27分 水星が内合:19時58分 |
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28 | 水 | 水星と木星が接近(0°28′):8時44分 | |
30 | 金 | 下弦:9時19分 |