2016年3月の星空

 9日にを迎える木星が,しし座 で見ごろです。南の空高く,おとめ座のスピカより明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはないでしょう。風が強い日は大気のゆらぎが激しく望遠鏡を覗いてもなかなか像が安定しませんので,天体望遠鏡をお持ちでしたら風の弱い穏やかな日に見てみてください。

 9日の新月ではインドネシア方面で皆既日食が起こり,日本でも部分日食が観測見られ,東京での最大職分は 0.258です。

地名 食開始 食最大(食分) 食終了
札幌 10:38.8 11:18.2(0.128) 11:57.6
秋田 10:26.2 11:13.1(0.180) 12:00.4
仙台 10:21.8 11:13:3(0.218) 12:05.2
東京 10:12.3 11:08.4(0.258) 12:05.2
新潟 10:19.2 11:09.2(0.205) 11:15.9
名古屋 10:07.9 11:01.8(0.238) 11:56.9
京都 10:06.4 10:59.2(0.228) 11:53.2
和歌山 10:03.2 10:57.0(0.238) 11:52.3
松江 10:05.8 10:54.0(0.191) 11:43.6
広島 10:01.4 10:51.4(0.207) 11:43.0
徳島 10:02.1 10:55.44(0.235) 11:50.4
高知 09:59.3 10:52.6(0.235) 11:47.6
熊本 09:54.2 10:45.5(0.222) 11:39.0
鹿児島 49.8 10:43.5(0.245) 11:39.7
那覇 09:29.4 10:29.3(0.335) 11:33.9

 30日には有名な長周期(ミラ型)変光星であるミラ(くじら座ο)が極大を迎えますが,くじら座は秋の星座で3月は観測が難しい季節です。ミラの極大周期は約11ヶ月なので1年に1ヶ月ほどずれていきますから,数年後に期待しましょう。変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。 (春の星座春の全天星図

 【上旬】 いっかくじゅう座ふたご座
 【中旬】 こいぬ座とびうお座(☆) ・ とも座やまねこ座
 【下旬】 かに座りゅうこつ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M44 (プレセペ,かに座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2 下弦の月 下弦:8時11分
4 土星が西矩:6時19分
5 啓蟄:12時44分。太陽の黄経が 345度になる。
9 新月 木星が:9時16分(しし座,-2.5等)
新月:10時54分
インドネシア方面で皆既日食(日本では部分日食 東京:始10:12・最大11:08・終12:05)
準惑星(1)ケレスが:20:47
10 月が最近:16時4分(視直径33分13秒)
16 上弦の月 上弦:16時43分
17 春の彼岸の入り
20 春分:7時45分。太陽の黄経が 0度になる。
21 振替休日
23 満月 水星が外合:15時3分
満月:21時1分(半影月食)
25 月が最遠:23時17分(視直径29分25秒)
30 くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)が極大光度