不忍池のユリカモメ

2023年02月の星空

星空解説

 今年の2月は金星と木星が夕刻の西空にあり,夜半頃までおうし座を移動中の火星を見ることができます。

ミラ
冬の星空は綺麗だよ!

 2月には有名な流星群などはありませんが,関東以南の地方では長寿の星,カノープスを見るチャンスです。詳しくは 冬の星座を探してみよう のページを参考にしてください。

 厳寒期の星空観察はとても冷えます。
 十分な防寒対策をしましょう。

2023年2月15日 18時の星空
2023年2月15日 18時の星空

冥王星の日

ケイト
9番目の惑星だったのに小惑星134340番って何だか不憫だなぁ。

 毎年2月18日は「冥王星の日」です。
 1930年のこの日に,冥王星がアメリカの天文学者トンボーによって発見されたことが由来です。

 古来から知られていた惑星は,水星・金星・地球・火星・木星・土星の6つでした。
 1781年にイギリスの天文学者ハーシェルによって天王星が発見され,1846年にドイツの天文学者ガレらによって海王星が発見され,更に天王星や海王星の軌道が計算値と合わないことから発見されたのが冥王星でした。

 冥王星は発見以降ずっと,太陽系の一番外側を回る9番目の惑星とされてきましたが,2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で惑星の定義が定められ,惑星の定義から外れてしまいます。

 同時に新たに「準惑星」という分類が設けられ,冥王星はそこに属することになったのでした。9番目の惑星だった冥王星には「134340」という小惑星番号が与えられました。

※ クライド・ウィリアム・トンボー(Clyde William Tombaugh, 1906〜1997)


黄道光

 2月~4月は夕空の黄道光が観望好期です。
 黄道光とは日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬うさぎ座オリオン座がか座(☆)・テーブルさん座(☆)・はと座
中旬ぎょしゃ座きりん座
下旬おおいぬ座

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M1 (かに星雲/おうし座)
M97 (おおぐま座)
散光星雲M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団M35 (ふたご座)
M36・M37・M38 (ぎょしゃ座)
M45 (プレアデス星団,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座)
M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2023年2月のカレンダー

曜日月相天文現象
1不成就日
2一粒万倍日
3節分
4立春(太陽の黄経 315度):11時43分
天王星(♅)が東矩:11時50分
月が最遠(距離 1.057):17時55分
旧正月節・天一天上
5アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時21分
初午・一粒万倍日
6満月のイメージ満月:03時29分
7北方領土の日
8アルゴル型食変光星 アルゴル極小:19時10分
こと始め・針供養
10旧二十日正月・三隣亡
11🎌 建国記念の日
紀元祭
12一粒万倍日
14下弦の月のイメージ下弦:01時01分
15横手かまくら
16土星(♄)が地球最遠(距離 10.811au):21時08分
17土星(♄)が:01時48分
二の牛・不成就日・一粒万倍日
18冥王星の日
19雨水(太陽の黄経 330度): 07時34分
月が最近(距離 0.932):18時06分
20新月のイメージ新月:16時06分
21二日灸・不成就日
22三隣亡
23🎌 天皇誕生日
天長祭・八せん始め
24一粒万倍日
27上弦の月のイメージ上弦:17時06分
旧こと始め・旧針供養
28アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時53分

2023年/令和5年/皇紀2683年/平年/ 癸卯(みつのとう)

惑星用語の説明
月の形の変化について


2月のお話

如月
February
立春と雨水
スターダスト現象・氷霧・星のささやき・光の春
Wolf Moon(オオカミの満月)
東風解凍 (はるかぜこおりをとく)
キャンドルマス(Candlemas Day)
節分(せつぶん,せちぶん)
太巻き寿司の丸かぶり
宝積寺の豆撒式
灰の水曜日(Ash Wednesday)

不忍池のユリカモメ
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データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・流星 流星電波観測国際プロジェクト
・アルゴル極小予報 日本変光星研究会
・東京都神社庁選定「神社暦」