2018年1月の星空

 2018年(平成30年)は平年。干支は戊戌(つちのえいぬ)です。
 今年も宜しくお願い致します。

 最初の天文現象は1月2日の明け方,水星の西方最大離角ですが,日の出直前の午前6時10分の地平線高度が4°。大変低く条件が良いとは言えません。空がよく開けた場所の南東の方角を,月や金星,木星の位置を参考に双眼鏡などを用いて捜してみましょう。

2018年1月2日 午前6時10分(東京)
水星の西方最大離角(2018年1月2日 午前6時10分,東京)

 また,4日未明には年始の空を飾るりゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大を迎えます。しかし今年は満月直後の明るい月が一晩中輝いていますので条件は最悪となります。
 極大時刻の午前5時には輻射点は北東の空高く上っていますので,夜半過ぎに天頂から北東にかけて月明かりを避けて観察するようにしましょう。条件は良くないものの,1時間あたり20~30個程度は見ることができるかもしれません。
 長時間空を見上げる流星観察にはしっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に自分なりの観察ポイントを事前に考えて見てみましょう。

 12日と27日には条件の良い接食が見られます。接食とは,星食の中でも月の表面ギリギリのところを恒星が通っていく現象で,ごく限られた地域のみで見ることができます。接食が見ることのできる場所へ行くと,月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しむことができます。接食観測可能な地域については,毎年の『天文年鑑』などで知ることができます。
 12日のてんびん座γの接触も,27日のアルデバランの接食も南限界といって,星食が見える地域の南端の線上で見られ,接食となる線上よりも北の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 20日には有名な長周期(ミラ型)変光星であるミラ(くじら座ο)が極大を迎えますが,くじら座は秋の星座で1月後半になるとだんだん観測が難しくなっていきます。
 長周期変光星の極大はその日だけ明るくなるといったものではなく,明るい状態は何日も続きますし,年明け頃には極大に向かってかなり明るくなっています。ミラの極大の明るさは毎回異なりますが,明るい時は肉眼で確認できることも少なくありません。明るくなったミラを捜してみましょう。
 ミラの極大周期は約11ヶ月なので1年に1ヶ月ほどずれていきますから,来年はクリスマス頃の極大となり,更にその翌年は秋が深まってくじら座た見やすい季節に極大を迎えるようになります。変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。

 2018年は1月と7月に皆既月食が見られますが,7月は皆既食の最中に月没となり条件が良くありません。1月の月食は観察しやすい時間帯で,日本全国で最初から最後まで見ることができ,最高の条件です。晴れたらぜひ,赤銅色の皆既の月を見上げて下さい。

2018年1月31日~2月1日の皆既月食
半影始 部分始 皆既始 食最大
最大食分
皆既終 部分終 半影終
19:50 20:48 21:51 22:30
1.321
23:08 0:11 1:10

 月食については月食を見てみようのページをごらん下さい。
 
 


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬 とけい座(☆)・ペルセウス座
中旬 エリダヌス座レチクル座(☆)
下旬 おうし座・かじき座(☆)・ちょうこくぐ座

冬の星座 冬の全天星図
 
 

見やすい星雲星団

惑星状星雲 M1 (かに星雲,おうし座)
散光星雲 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団 M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
銀河(系外星雲) M81・M82 (おおぐま座)

星雲星団を見よう 星雲星団一覧表
 
 


 
惑星用語の説明 月の形の変化について
 

天文現象
1 元日(日の出:札幌07:06,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23)
2 満月 水星が西方最大離角:4時58分(-0.3等,離角22°.7 )
月が最近:6時49分(視直径33分20秒,0.928)
満月:11時24分。
3 地球が近日点を通過:14時35分(0.983au/147,097.233km)
4 アルゴル極小:21時27分
りゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)が極大:5時(条件最悪)
5 小寒:18時49分。太陽の黄経が 285度になる。
7 アルゴル極小:18時17分
8 成人の日
9 下弦の月 金星が外合:5時36分
下弦:7時25分
準惑星 冥王星が:17時2分
11 天王星が東矩:22時41分
12 てんびん座γ(3.9等)の接食(限界線星食,京都府-三重県,南限界):5時47分
てんびん座γ(3.9等)の星食(東京,出現):6時16分
13 水星が土星の南0°39’:15時48分
15 月が最遠:11時10分(視直径29分23秒,1.057)
17 新月 新月:11時17分
冬の土用の入り:13時27分,太陽の黄経が 297度になる。
19 アルゴル極小:5時34分
20 大寒:12時9分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)が極大光度
22 アルゴル極小:2時23分
24 アルゴル極小:23時12分
25 上弦の月 上弦:7時20分<
くじら座μ(4.3等)の星食:20時47分(東京,潜入)
27 アルデバランの:18時57分(札幌,潜入)/19時43分(札幌,出現)
アルデバランの接食(限界線星食,秋田県-岩手県,南限界):19時13分
30 月が最近:18時57分(視直径33分16秒,0.934)
31 満月 準惑星(1)ケレスが最大離角:11時40分(離角167°)
満月:22時27分。
皆既月食(全国で見られる):食最大22時30分