星空解説
春分を迎える3月は,ぐんぐんと日が長くなっていきます。春分や秋分の頃は,日の出や日没の位置も日々大きく移動します。
空は春霞で菜種梅雨で雨も増えますが,春になると大気が安定します。小望遠鏡で月や惑星の観察には良い季節です。
月と火星の合
今月は,水星は外合を迎えて観察には不向き。木星と金星は夕刻の西空低く見えていますが,徐々に見えにくくなっていきます。土星も日の出前の東の空低い位置。
唯一見やすい位置に出ているのがおうし座を移動中の火星です。
月末には,細い月と接近する様子が観察できますので,月と火星の位置関係が毎日変わっていく様子を見てみましょう。
南中する星座
午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
見やすい星雲星団
惑星状星雲 | M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座) |
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散光星雲 | M42 (オリオン大星雲/オリオン座) |
散開星団 | M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M44 (プレセペ/かに座) |
銀河(系外星雲) | M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座) |
2023年3月のカレンダー
日 | 曜日 | 月相 | 天文現象 |
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1 | 水 | 不成就日・一粒万倍日 | |
3 | 金 | 上巳(桃の節句) | |
4 | 土 | 月が最遠(1.057):03時00分 | |
6 | 月 | 啓蟄(太陽の黄経 345度):05時36分 八せん終わり | |
7 | 火 | 満月:21時40分 | |
9 | 木 | 不成就日・一粒万倍日・三隣亡 | |
11 | 土 | 水星(☿)が地球最遠(距離 1.369au):10時13分 | |
15 | 水 | 下弦:11時08分 | |
16 | 木 | 海王星(♆)が合:08時39分 一粒万倍日 | |
17 | 土 | 火星(♂)が東矩:03時10分 海王星(♆)が地球最遠(距離 30.905au):06時05分 水星(☿)が外合:19時45分 不成就日 | |
18 | 土 | 春の彼岸入り | |
20 | 月 | 月が最近(0.944):00時13分 | |
21 | 火 | 春分(太陽の黄経 0度):06時24分 準惑星 (1) ケレスが衝 :16時40分 🎌 春分の日 社日・天しゃ・一粒万倍日・三隣亡 | |
22 | 水 | 新月:2時23分 | |
23 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴル極小:19時25分 世界気象デー・不成就日 | |
24 | 金 | 春の彼岸明け | |
25 | 土 | 電気記念日 | |
27 | 月 | 十方ぐれ入り | |
28 | 火 | 火星が月と合(離角 -2°18′):22時19分 一粒万倍日 | |
29 | 水 | 上弦:11時32分 | |
30 | 木 | 準惑星 (136472) マケマケが衝:03時57分 | |
31 | 金 | 月が最遠(1.053):20時17分 不成就日 |
2023年/令和5年/皇紀2683年/平年/ 癸卯(みつのとう)
3月のお話
・弥生
・March
・啓蟄と春分
・春一番・花散らし・春嵐
・Lenten Moon(受難節:レントの月)
・蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
・灰の水曜日(Ash Wednesday)
・聖パトリック祭(St Patrick’s Day)
・イースター・エッグ(Easter egg)
データ出典:
・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・流星 流星電波観測国際プロジェクト
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会
・東京都神社庁選定「神社暦」