2019年12月の星空

 日没が早く夜が長く空も澄んでいる12月は、星空観察に良い季節です。明るい星が多くにぎやかな冬の星座達も,早い時間帯から見られるようになります。

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群ですが,満月直後の極大となり悪条件です。
 それでもさすが流星群の王者ふたご群で,予想HRは40個。 ピークは15日の午前2時で,輻射点が天頂付近にありますし,土曜日から日曜日にかけての夜で曜日まわりも恵まれていますので,月明かりの中で観察されても良いかと思います。

 ふたご座流星群は明るい流星が多いのですが,近年は火球も増えていっそう華やかになってきています。12月5日頃には活動期に入り20日頃まで続き,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群です。
 12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,クリスマスが近くなって月明かりがなくなった頃にでも空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。

 20日に近日点を通過する289P/ブロンパン周期彗星(289P/Blanpain)は,2019年で最も明るくなることが期待されている彗星です。
 ブロンパン周期彗星は公転周期5.32年で,1819年に発見されています。発見後180年以上も見失われていましたが,2003年に再発見され,2009年の回帰では観測されませんでしたが,前回の2014年には確認されています。今年は12月中旬以降はみずがめ座からペガスス座を北上し,5等~6等台で見られる予想です。
 下の星図に近日点通過前後の位置を示しました。 図はクリックすると拡大して見ることができます。

 ところで,彗星は公表されている光度を期待して探すと意外に暗くて見つからないことが多いと思います。
 彗星はぼんやり広がって見える範囲全体の光度が彗星の光度となりますので,同じ等級の恒星より暗く見えるのです。双眼鏡などを準備して探してみて下さい。
 近日点通過前後の彗星の動きは速いので,下の星図に12月の位置を5日おきに示しました。図はクリックすると拡大して見ることができます。

2019年12月~2020年1月 289P/ブロンパン周期彗星

 ふたご座流星群が活動を終える頃,一年の最後を締めくくるこぐま座流星群が流れ始めます。こぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星群ですが,今年は極大が昼間になってしまいますが,新月直前なので比較的恵まれた条件です。
 明るい流星が北天から緩やかに流れ,HR=3が予想されています。小さな流星群ですが火球が流れることもあります。

 26日の新月はインドネシアやシンガポールなどで金環日食となります。
 日本では部分日食が見られ,南へ行くほど大きく欠けます。また北・東日本では日食中に日没となる日没帯食となります。

地 名食の始食の最大(最大食分)食の終(日没時食分)
稚内14:3215:23(0.228)15:51没(0.15)
札幌14:3115:27(0.265)16:01没(0.14)
仙台14:3015:33(0.348)16:18没(0.11)
東京14:2815:35(0.388)16:30没(0.04)
新潟14:2815:31(0.338)16:27没(0.02)
名古屋14:2415:32(0.372)16:33
大阪14:2215:31(0.369)16:32
広島14:1715:27(0.347)16:29
福岡14:1415:25(0.345)16:28
那覇14:0215:27(0.474)16:40

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表

  • 惑星状星雲
  • 散光星雲 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
  • 散開星団 M34 (ペルセウス座),h-χ (二重星団,ペルセウス座),M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
  • 球状星団
  • 銀河(系外星雲) M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座),M33 (さんかく座),M74 (うお座),M77 (くじら座)

今月のカレンダー

曜日月相天文現象
4 🌓上弦:15時58分
5月が最遠:13時8分(視直径29分32秒,1.052)
7 大雪:19時18分。太陽の黄経が 255度になる。
8小惑星 (2) パラスが:14時2分
11アルゴル型食変光星 アルゴル極小:5時51分
海王星が東矩:6時2分
12 🌕満月:14時12分
14アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時40分
15ふたご座α流星群🌠が極大:2時(条件悪)
18おとめ座 R(周期146日,変光範囲6.1等-12.1等)が極大光度
19🌗下弦:13時57分
月が最近:5時25分(視直径32分16秒,0.963)
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時19分
20289/P ブロンパン周期彗星が近日点を通過
22冬至:13時19分。太陽の黄経が 270度になる。
23こぐま座流星群🌠が極大:12時(条件良)
24こぎつね座 R(周期136日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
26🌑新月:14時13分(東南アジアで金環日食)
うしかい座 R(周期224日,変光範囲6.2等-13.1等)が極大光度
28木星が:3時18分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:10時46分

惑星用語の説明
月の形の変化について

12月のお話
師走
December
大雪と冬至
時雨・寒波・年末低気圧
閉塞成冬(七十二候 大雪~冬至)
Hunter’s Moon
アドベント

師走の落ち葉